フォードのモータースポーツ部門の責任者、リチャード・パリー・ジョーンズは、オーストラリアGPでF1界において資金に制限を設けるべきと主張したが、フェラーリのボス、ジャン・トッドは「非現実的」としてそれについてのコメントを避けた。マクラーレンのロン・デニス代表も規制を無理な話だと述べ、それだけでなく、誰か一人の手に権限を持たせ過ぎるようなことは、F1では起きてほしくないとしている。
　ウイリアムズのチーム代表、フランク・ウイリアムズは次のようにコメントしている。「我々は勝つための資金を確保している。無い袖はふれないがね。まあ、これが資金制限みたいなもんだよ。他業界の企業同様、資金の確保の為に正々堂々勝負しているんだ。ベストをつくさないほうが良くないと思うね。」
　一方、ジャガーレーシングのトニー・パーネルは少し違う意見のようだ。「アイデアは悪くないと思う。なぜなら経済力ではなく、チームの能力で勝敗が決するようになるからだ。資金を固定した上で技術革新に努めていくというのは、非常に面白そうだね。」更にパーネルは次のように続ける。「ビジネスの世界には公正を欠く競争や独占を禁じる法律があるように、我々もまた下位チームが戦えるようにするべきだね。」

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