今日午後のマレーシアGP予選で、路面温度がうだるような50度台に達する中、ブリヂストンはミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の同サーキットにおける5回目のポールポジションをもたらし、厳しい条件下で真価を発揮した。チームメイト、ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)も暑さの中で好調なペースを保ち、3番手のグリッドにつけた。そのほかのブリヂストン勢ではフェリッペ・マッサとジャンカルロ・フィジケラ(いずれもザウバー)がグリッド6列目に並んだ。
F1カレンダーの中でも最も暑いレースの一つであるマレーシアGPでは、高い温度と湿度が人間、マシン、ゴムにとって過酷な試練となる。明日の戦いは、晴雨に関わらず、ブリヂストンとライバルたちにとって決定的な対決になると予想される。
●菅沼寿夫
ブリヂストン・モータスポーツ
テクニカル・マネージャー
「あれほどの高温の中でミハエルがポールポジションに、そしてルーベンスが3番手グリッドにつけたことはとてもうれしい。オーバーテイクの不要なリスクを犯さずに済むためにも、前方にいることは大変重要になる。このような過酷な温度の中で我々のタイヤは優れたパフォーマンスを発揮していた。今日の暑さの中で、明らかにブリヂストンタイヤに分があった。これはザウバーのドライバーたちの手堅く安定したパフォーマンスのおかげであり、私は彼らがジョーダン、ミナルディのドライバーと共に明日の決勝で活躍すると期待している。レースを楽しみにしている。」
●ロス・ブラウン
スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
テクニカル・ディレクター
「ポールポジション獲得をとても喜んでいる。正直言って私の予想以上に差が大きくなったが、ミハエルが完璧な走行を行い、ミハエル担当エンジニアたちがマシンのセットアップで素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ。バランスは完璧だった。もちろん他のドライバーたちがどのような戦略をとるか、明日の決勝までわからないが、これまでのところ自分たちの対応に満足している。明日はいろいろなことが起きるだろう。タイヤが重要になるだろうし、雨が降る可能性もある。しかし、我々には素晴らしいマシンと素晴らしいブリヂストンタイヤがあるのだ。」