木曜日の記者会見で、将来の去就についての質問を受けたラルフ・シューマッハーは、まるで政治家のように明言を避けて、回答をはぐらかすことに終始した。
　ラルフは、シーズン前にはトヨタへの移籍の可能性が噂されたが、ラルフのマネージャーは、２００５年に向けてルノーとほとんど同意に達していると語っていたとされる。しかしこの日ラルフは、これらの噂について言及しようとしなかった。
「今の時点ではＢＭＷウイリアムズについて話そうと思う」ウイリアムズとの折衝によってラルフの年俸は押さえられていると考えられているが、ラルフはそう強く主張した。「ウイリアムズが僕が今いるチームだし、僕が居続けたいと思っているチームだからね。だから僕らはこのチームのことについて話すんだ。僕が言えるのはそれだけだ」
　ラルフはその後ＦＷ２６の話にそらそうとし、いかに自分とチームの関係が密接かを主張した。
「僕は、まだやめるつもりは無いよ。これから１０年の間は多分ね」一般的な形で自分のＦ１での将来について語った。「今年ウイリアムズで僕らが成し遂げたいとことはっきりしている。今現在は、そこから少しばかり離れてはいるけどね。でも、去年は手に届くところまで来たし、僕はかなり自信を持っているんだ。まあ、この先何があるかわからないけど、何か起こればすぐにお知らせするよ」

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