18日夜、クアラルンプール郊外で3日間行われるトヨタのパーティのオープニングにパナソニック・トヨタレーシングの4人のドライバーが出席し、クリスチアーノ・ダ・マッタが自慢のドラム演奏を披露するなど大サービスも飛び出し、マレーシアGPでの巻き返しに賭ける意気込みをアピールした。
今シーズンから金曜日に2回、土曜日午前中に2回行われることになった公式練習の1回目は、午前11時から1時間、気温35度、路面温度50度という例年通りの灼熱の下で行われた。サード・ドライバーのリカルド・ゾンタも加わり、3台体制で臨んだ公式練習の1回目では、リカルド・ゾンタが1分36秒147の4番手でチームをリード。午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、さらに気温38度、路面温度も55度へと上昇する中で行われ、クリスチアーノ・ダ・マッタは、7周をしてコースオフを喫してしまったが、オリビエ・パニスが1分35秒524の12番手でチームをリードした。
オリビエ・パニス
「とても納得のいくマレーシアでの金曜日となった。メルボルンでの前戦とは、別世界のようだ。チームが、このように素早く空力パーツを対処してくれたことに感銘さえ受ける。グリップ力もミシュランタイヤと空力パーツの向上と同時に成果として表れている。我々は持てる力を結集してセットアップを続けなければならないが、今週末には、手応えを感じている」
クリスチアーノ・ダ・マッタ
「言葉もない。公式練習1回目では、ほんの足慣らしをして、2回目のセッションに臨んだが、早々にコースオフしてしまった。ちょっと速く第14コーナーに入り過ぎてしまった結果だが、貴重な走行時間を自ら失うことになってしまった。明日は、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタが集めてくれたデータに頼ることになる」
リカルド・ゾンタ
「ミシュランタイヤの良い選択が出来たと思う。我々は、コンパウンドと速さの両面から満足行く選択が出来た。私のラップタイムが、成果を物語っている。最後のセットで走行中、私のベストラップよりもコンマ5秒速かったが、第11コーナーの出口で、前車に阻まれ、タイムロスしてしまった。しかし、2回目となる金曜日の公式練習走行には満足している。チームとメカニック達は、本当に良く働いてくれた。着実に進化していることが実感出来る」
テクニカルディレクター、マイク・ガスコイン
「最初のセッションは、レースドライバーがバランスを得ている間に、リカルド・ゾンタが、基本的なセットアップに取り組んだ。クリチアーノ・ダ・マッタは、2回目のセッションでコースオフしてしまい、残念ながらコース復帰は叶わなかったが、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタはタイヤの比較に集中し、成果を得ることが出来た。グリップも向上し、これは、メルボルンの結果から対処した効果の表れでもある。全体的に見てもチームの総力を挙げてメルボルンから目標を定めて改善してきたことがバランスを良くし、ライバルとの差を縮めた、納得の行く1日だった」
技術コーディネーション担当ディレクター、高橋敬三
「公式練習初日は、順調に予定のプログラムを消化出来た。とくにタイヤ選定のためのデータも充分に収集、セットアップも、かなり煮詰めることが出来た。クリスチアーノ・ダ・マッタは、コースオフしてしまったが、他の2台のデータで、明日は問題なく予選に臨める」