スペインのバレンシアでのテストで準備を整え、マクラーレンはF1第2戦マレーシアGPに臨む。
開幕戦オーストラリアGPは不本意な結果に終わったマクラーレンだが、デイビッド・クルサードはセパンではチームのパフォーマンスは向上すると自信を持っている。
「オーストラリアGPは、僕にもキミにもチーム・マクラーレン・メルセデスにとっても、理想的なシーズン幕開けとはいえない結果に終わった。でも、テストでも、ウォーキング、ブリックスワース、シュツットガルトの方でもみんなが頑張ったから、セパンではもっといいパフォーマンスを見せられると思う」
「マレーシアの特徴は、大気の状態が特殊なことにある。蒸し暑さでドライバーもチームも激しく消耗するんだ。これについてはきちんと対策を講じるよ。ここの環境に慣れるため、僕とキミはオーストラリアが終わった後、タイに滞在した。温度の高さは僕らドライバーだけでなく、マシンにも影響を及ぼす。だから、たとえば、クーリングシステムが最適な状態で働くように、ラジエターへの空気の流入量を増やすんだ」
「3.443マイル(5.542km)のこのコースには、超高速のロングストレートや、終盤に向けての高速複合コーナーや、スタート直後の低速でタイトなコーナーなど、さまざまなチャレンジがあふれている。中〜高ダウンフォースのセッティングを採用することになるね」
僚友のキミ・ライコネンは、マレーシアGPで去年のリザルトの再演を果たしたいところだ。
「マレーシアGPは去年初優勝を挙げたグランプリだから、もちろんいい思い出がある場所だね。今年も優勝したいけれど、オーストラリアよりもいいパフォーマンスを発揮できるように頑張ることを一番に考える。シーズン初ポイントが取れればいいね」
「セパンサーキットはF1のために作られたコースで、オーバーテイクのチャンスがたくさんある。だからレースではたいていいろんなことが起こって、見ていて面白いイベントになるんだ。ふたつのストレートに挟まれたグランドスタンドは巨大で、約30,000人分のキャパシティーを持つ。彼らは第1コーナーと最終コーナーのどちらかを見ることができるんだ。どちらもエキサイティングなシーンが展開されることが多いよね」