パナソニック・トヨタ・レーシングは、3月10日(水)から3日間にわたって、スペインのバレンシア・サーキットで行われたF1バレンシア合同テストに参加した。
1周4kmのバレンシア・サーキットで行われた合同テストには、リザーブ・ドライバーのリカルド・ゾンタが3日間にわたってテストに参加。また、テストドライバーのライアン・ブリスコが10日、11日の両日テストを行い、来週に迫った第2戦マレーシアGPと、第4戦サンマリノGPへ向けたタイヤテストやソフトウェアのチェックを行った。初日の10日は、雨に見舞われたものの、3日間を通して精力的にテストを進行。2台合わせて1600km近くを走破し、次戦マレーシアGPでの雪辱戦へと、有意義なデータを収集した。
リカルド・ゾンタ
トヨタTF103/08
ベストラップ:1分11秒128
周回数:268周
「今回のテストプログラムは、ミシュランのタイヤテストを主に行った。しかし、最初の2日間は、変わりやすい天候のために、テスト内容は制約を受けてしまった。1日目は、断続的な雨に悩まされ、2日目の木曜日は強い風に見舞われ、満足な距離を走行することは出来なかったが、最終日は天候にも恵まれた。今日は人工的に作り出したウェットコンディションで、130周近くものラップを周回し、タイヤテストを行うことが出来、良いテスト結果が得られた。この後、束の間の休暇の後、マレーシアGPのためにクアラルンプールへと飛ぶことになる」
ライアン・ブリスコ
トヨタTF103B
ベストラップ:1分11秒163
周回数:131周
「オーストラリアGPの後、すぐにこのテストのためにスペインへとやってくる忙しいスケジュールとなったが、良い一週間となった。1日目の不順な天候にも関わらず、2日間で十分な走行を重ね、テストプログラムを完了できた。今回のテストでは、今後数戦へと向けた電気系統およびソフトウェアのチューニングとともに、イモラでのサンマリノGPへ向けてタイヤ・コンパウンドのテストを行った。リカルド・ゾンタが来週行われるマレーシアGPへ向けたタイヤテストを行っている間に、我々は2種類のタイヤを選択することが出来た」
2004年F1世界選手権第2戦マレーシアGPは、来週3月21日(日)、マレーシア・クアラルンプールのセパン・サーキットで決勝レースが開催される。