ルノーのエグゼクティブ・ディレクター・オブ・エンジニアリングであるパット・シモンズは、フェラーリとの差をライバルたちはすぐに縮められるだろうと考えている。そしてそれは、もしかするとセパンで実現するかもしれない。
Q:パット(シモンズ)、この週末、ルノーF1チームの競争力のレベルはどうでしたか。あなたの総合的な意見を聞かせてください。
パット・シモンズ(以下PS):自分たちのパフォーマンスには、さして驚かなかった。だが、フェラーリのパフォーマンスには驚かされたよ! 冬の間は、みんなが何をやっているのか知るのは難しい。フェラーリについてはなおさらだ。冬の間、他チームとは分かれてテストしていたからね。とはいえ、このサーキットでは、私たちのパッケージのうち最強の部分をじゅうぶんに引き出せなかったかもしれない。私としては、もう少し高い気温の方がよかった。そのうえアルバートパークは、いつもフェラーリが得意としている場所のようだしね。ルノーが表彰台に乗れたのは、この週末、しっかりと統制がとれたいたおかげだった。これはいい兆候だよ。
Q:ライバルたちについては、どう評価されますか?
PS:私たちはレースで、ウイリアムズとマクラーレンとBARを破った。だが、彼らも逆襲してくるに違いないよ。彼らが手強い相手であることは、疑うべくもない。私の意見では、2004シーズンは、開幕戦から考えられるよりもはるかに接戦になると思う。
Q:この週末、R24のどの部分が一番強力でしたか?
PS:フェルナンド(アロンソ)は見事なレースをした。彼は必要なときにはとてもしっかりしているし、コンスタントだ。タイヤは素晴らしかった。レースで予想されていた涼しい気温を念頭において選択したんだ。エンジンは週末を通して強力なパフォーマンスを発揮したし、うまいセッティングを見つけ出したのでマシンのバランスはよかった。
Q:2週間後のセパンへの期待をお聞かせください。
PS:私たちは、毎レース、優勝を究極の目的として臨んでいる。だが、マレーシアでは、オーストラリアよりいい結果を出せるだろうか? そうだね、可能だね。間違いなく、フェラーリ勢にもっと接近できるはずだ。もちろん、彼らを破るのは困難な仕事になるだろうが、それが私たちの目標だよ。