ＢＡＲ監督のデイビッド・リチャーズが、すでに批判の声があがっている今季の予選システムについて見直しを求めている。

　まだ１レースで実施されただけにもかかわらず、９０分間に２度の予選ラップを走る新方式にはすでに出場者側から不満の声があがっている。これを受けてバーニー・エクレストンは、今季のフェラーリ独走の懸念と併せ、テレビ視聴率の低下を危ぶんでいるという。
　リチャーズは英ガーディアン紙上で、グリッドを決定する本予選の走行順位を決めるだけの“形だけの予選”を走らせるのではなく、かつての形式とほぼ同じく、全車が一斉にコースに出て３０分間でタイムを競う形にしてはどうかと提案している。グリッド順位は、このタイムの遅い順にアタック走行を行って決定するというものだ。
　先週末のメルボルンでは、１度目のセッションは多くのドライバーが流して走るだけになった。２回目のセッションでは路面に十分なラバーが乗り、いいタイムが出やすくなることがわかっていたからだ。リチャーズは自らの提唱する方式なら計７５分間で終えられ、サーキットの観客にもテレビの観戦者にも、より楽しんでもらえるはずだという。
　ＦＩＡ側は少なくとももう２レースは現行の方式を存続させたいとしており、代替案が採られるとすれば早くても４月のサンマリノＧＰからということになる。

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