オランダ人ドライバー、ヨス・フェルスタッペンのジョーダン入りはなくなったものの、彼の主要スポンサーであるトラストがジョーダンとスポンサー契約を交わしたようだ。
 フェルスタッペンは今季ジョーダンの最有力ドライバー候補となってきたが、契約をめぐってチームとすったもんだした挙句、今年のドライバーシートを逸してしまった。
 彼に代わってジョーダンのシートを射止めたのは、イタリア人ドライバーのジョルジョ・パンターノだが、皮肉なことに、このたびパンターノと僚友ニック・ハイドフェルドが身につけるレーシングスーツにフェルスタッペンの主要スポンサーであるトラストのロゴがつくことになった。
 4日の公式写真撮影会では、パンターノとハイドフェルドが早速、トラストのロゴのついたレーシングスーツを着ていた。一方、サードドライバーのティモ・グロックのレーシングスーツにはトラストのロゴがついていなかった。
 ジョーダンは先のテストにて、トラストのロゴをペイントしたマシンを走らせていたが、その頃はフェルスタッペンがシートを獲得すると見られていた時期だった。
 トラストからもジョーダンからもいまだ公式声明はない。トラストのロゴは現在、公式プレスリリースには入っているものの、チームのウェブサイト上には見当たらない。
 トラストは、ジョーダンとフェルスタッペンとの契約交渉が決裂したとき、「話し合いが決裂したのは、契約において法外な要求があったためだ」と、異例のプレスリリースを出していた。
 トラストは、フェルスタッペンをドライバーとしてサポートし続けるという声明を発表している一方、レースでのスポンサー活動を積極的に続けていきたいとも語っており、そのためにはジョーダンとの契約がもっとも簡単な道だったと見られる。
 それにしても、いまだジョーダンからもトラストからも発表がないというのは、契約がまだ交わされたばかりだからだろうか? それとも、エディー・ジョーダンがいまでもフェルスタッペンと今年のドライバー契約を交わそうとしているのだろうか?