最新記事
- 6番手の角田が終盤にクラッシュ。初日はマク...
- 【タイム結果】2025年F1第5戦サウジアラビアG...
- ピットへのエントリー方法をめぐり、レーシン...
- 前戦から好調、アルピーヌのガスリーが首位発...
- 【タイム結果】2025年F1第5戦サウジアラビアG...
- グランプリのうわさ話:スペインGPの新サーキ...
- 3年以上の在籍はふたりのみ。交代激しいF1チ...
- 「他のシナリオを考える必要はない」移籍の話...
- 「夢は裕毅を長くF1で戦わせること」精力的に...
- アイルトン・セナの初優勝から40年。伝説が生...
- 「イモラとモンツァの共存は難しい」とF1ドメ...
- 2026年F1パワーユニット規則を支持するメルセ...
【未来のF1ドライバー候補紹介(4)ローソン】一貫性と適応能力をレッドブルが高く評価。2023年はSFタイトルを目指す
2022年12月19日
2022年の新たなF1規則により、各チームはシーズンに2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用した。これは、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えるために、F1が導入した規定だ。FP1ドライバーとして選ばれた彼らはどのようなキャリアをたどってきたのか、そしてFP1で実際にどういう走りを見せたのかを、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏がレポート、各チームが最も期待をかけている若手ドライバーの将来性を探る。ニック・デ・フリース、ユーリ・ビップス、ロバート・シュワルツマンに続く第4回は、第14戦ベルギーGPと第20戦メキシコGPでアルファタウリ、第22戦アブダビGPでレッドブルからFP1に出場したリアム・ローソンに焦点を当てた。
───────────────────────────────────
リアム・ローソンは、F1ベルギーGPでFP1初走行のチャンスを得た。FIA F2の2022年シーズン前半、思うような好結果を出せずにいたローソンにとって、そういうポジティブな形で後半戦をスタートできるのは非常に良いことだった。
ニュージーランド出身のローソンは ニュージーランドのフォーミュラカーレース、トヨタ・レーシング・シリーズで2019年にタイトルを獲得。2020年にはFIA F3でランキング5位、2021年にはFIA F2でランキング9位という成績だった。2019年からレッドブル・ジュニアチームに加入しており、2021年にはレッドブル・AFコルセからDTMドイツツーリングカー選手権に参戦、ルーキーでありながら、タイトル獲得まであと一歩のところまでいった。
2021年DTM最終ラウンドにランキングトップで臨んだローソンだったが、レース2でタイトル争いのライバル、ケルビン・ファン・デル・リンデに接触された影響で3ポイント差でタイトルを逃した。
ローソンは、適応するための時間をほとんど取れないままにDTMに参戦したにもかかわらず、経験豊富なドライバーたちを相手に、最後まで素晴らしい戦いを見せた。それまで乗っていたマシンとは異なるタイプのマシンで、すぐさまトップ争いをしてみせ、その多才さでヘルムート・マルコとレッドブルに強い印象を与えた。大きな期待を担ったローソンは、ユーリ・ビップスが差別的な発言をしたことで外された後、レッドブル・ジュニアのなかでトップの存在となった。
2022年、ローソンはFIA F2に参戦するとともに、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーの役割を任された。ベルギーGPでのFP1出走のチャンスを手に入れたのは重要なことだった。2022年型マシンで経験を積むことができるからだ。
この時、ローソンはピエール・ガスリーのアルファタウリで走行。セッション序盤には速さの片鱗と非常に堅実なパフォーマンスを見せたものの、ケビン・マグヌッセンが残り20分のところでコース上でストップし、赤旗が出たために、後半にソフトタイヤで走る機会を失った。セッションは再開されたが、典型的なスパウェザーにより、小雨が降り、トリッキーなコンディションになり、タイムを更新することはできず、19番手にとどまった。
ベルギーの時点で、アルファタウリの2023年ドライバーラインアップは確定していなかったが、ローソンが2度目のFP1走行を果たすメキシコGPの時点では、角田裕毅の契約延長、ガスリーのアルピーヌ移籍に伴うニック・デ・フリース加入が決まっていた。つまり、ローソンが2023年にF1に昇格する可能性はなくなっていたわけだ。
ローソンには不運な面もあった。デ・フリースは、モンツァでアレクサンダー・アルボンの代役として予選とレースに出場し、ポテンシャルを証明するチャンスを得た。それがF1デビューへのチャンスにつながったのだ。この週末のウイリアムズは競争力が高く、デ・フリースは、予選で好結果を出して、他者のペナルティでトップ10圏内からスタート、オーバーテイクが難しいコースで入賞を果たした。その活躍にいくつかのチームが注目し、2023年レギュラードライバー候補とみなされるようになった。だが、ローソンには、レースでのポテンシャルを披露できる機会はなかった。
それでもローソンは、メキシコでFP1で走行した際に優れたパフォーマンスを発揮してみせた。ブレーキトラブルのために走行を切り上げなければならなかったが、ルーキー勢トップの16番手となったのだ。
ローソンが優れた一貫性を示したことで、アブダビのFP1ではレッドブルのマシンを託された。これは、彼がチームから求められたことをすべてしっかりこなし、リザーブドライバーにふさわしいと認められていることの証だ。
「マックス(・フェルスタッペン)のマシンに乗るというのは非常に大きな責任を負うことだが、リアム・ローソンはルーキーにもかかわらず非常に良い仕事をしたと思う」とレッドブル代表クリスチャン・ホーナーは後に語っている。
2022年のローソンは、カーリンでF2タイトルを狙って戦うことが期待されていたが、シーズン中間の時点では、チームメイトのローガン・サージェントほどの成績を挙げていなかった。しかし最終的には4勝を挙げて、ランキング3位を獲得、非常に良い形でシーズンを締めくくることができた。
ローソンは、究極の目標、F1参戦に向けて戦い続ける。2023年には全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM MUGENから参戦することが決定。目標はチャンピオン獲得であると明言した。2023年にはスーパーフォーミュラに集中するローソンだが、一方で引き続きF1ではFP1走行の機会が与えられるかもしれない。
(Chris Medland)
関連ニュース
4/18(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 22:30〜23:30 |
予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

