モズレー、EAWの影響でモナコに引越し
2004年3月4日
EUでは、ドライバーがレース中に死亡もしくは大怪我をする事故を起こした場合、事実審理なしに関係者を逮捕できるという新法規European Arrest Warrant(EAW)が導入されることになったが、FIA会長のマックス・モズレーは、かかる法規の導入に伴うあらゆる問題を避けるため、住居をモナコに移すことを明らかにした。
英タイムズ紙はまた、ロンドンのトラファルガー広場にあるFIAのオフィスも売却され、移転する予定があることを報じた。
モズレーは同紙に対し、次のように語った。「思いつきで決めたわけではない。新しい法規について、しばらくのあいだ話し合いをしてきたが、これが最良の自己防衛であるという結論に至った」
「私がFIAの会長である間は、自らの安全のために、また、F1には適さない新しい法規による問題を避けるため、モナコに住み続けるはずだ」
「サーキットでの事故をめぐってスケープゴートを必要とする開催国があれば、私か(F1レーシングディレクターの)チャーリー・ホワイティングをいとも簡単に逮捕するだろう。EU内に住む限り、そうなるはずだ。しかし、私がモナコにいれば、それも不可能だ」
EAWは、地球上からテロの恐怖をなくす目的で導入された法律だが、EU内のサーキットでドライバーが死亡した場合はF1の要職者にも適用される。
モズレーは、インディペンダント紙に対し、次のように加えた。「私は、EU全土における(F1を含めた)あらゆるイベントを統括するFIAの会長として、EU圏外に住まいを移すことが賢明であるというアドバイスを受けた」
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