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レッドブル&HRC密着:ペレスが新ICEを投入。選手権制覇に向け、フェラーリの状況を見て「戦略的交換」を実施

2022年10月23日

 F1第19戦アメリカGPの初日、フリー走行1回目が開始された直後に国際自動車連盟(FIA)からパワーユニット交換に関するリリースが出た。それによれば、2台がアメリカGP初日に新しい内燃機関(ICE)を投入した。1台は周冠宇(アルファロメオ)で、もう1台がレッドブルのセルジオ・ペレスだった。


 ペレスは今シーズンすでに4基のICEを使用しており、今回新規投入されるのは5基目となる。レギュレーションでは年間3基と定められているので、アメリカGPでペレスは5グリッド降格のペナルティを科せられることが決まっている。


 ただし、この交換はこれまで使用してきた4基のICEが使用できなくなったことが理由ではない。では、なぜ新しいICEを投入したのか? レッドブルの関係者によれば、「戦略的交換」だと言う。


 というのも、日本GP後にフェラーリがすでにアメリカGPに向けてシャルル・ルクレールに新しいICEを投入する予定にしていることを公言していた。つまり、フェラーリとコンストラクターズ選手権を争っているレッドブルにとって、ルクレールの5グリッド降格が決まっているなら、このタイミングで自分たちもペナルティを消化して新しいICEを投入しようと考えたわけだ。

レッドブル&HRC密着
2022年F1第19戦アメリカGPフリー走行2回目 セルジオ・ペレス(レッドブル)


 このレースでレッドブルがコンストラクターズ選手権制覇を獲得するには、フェラーリが1-2フィニッシュした場合には3位と4位になる必要があったが、ルクレールが5グリッド降格となったいま、フェラーリが1-2フィニッシュを飾るのは難しいと判断したわけだ。


 さらにシンガポールGPで優勝し、日本GPでもルクレールを逆転して2位に入賞したペレスは、ドライバーズ選手権で2位となっている。直接のライバルであるルクレールが新しいパワーユニットを投入するのに合わせて、レッドブルとHRCはペレスにも新しいパワーユニットを与え、選手権2位の座を守り、チャンピオンを決めたフェルスタッペンとともに選手権で1-2フィニッシュを飾って、シーズンを完全制覇しようとしている。


 果たして、土曜日のフリー走行3回目が開始されると、FIAからリリースが出され、ルクレールが6基目のICEとターボを投入したことが公表された。これでルクレールは10グリッド降格が決定。予選はフェルスタッペンが3番手、ペレスは4番手に終わったが、土曜日の時点での暫定グリッドはフェルスタッペンが2番グリッド、ペレスは9番グリッドとなった。


 ポールポジションは逃したものの、コンストラクターズ選手権制覇に向けて、レッドブルの戦略はしっかりと機能しながら、いよいよ日曜日の決勝レースを迎えようとしている。

レッドブル&HRC密着
2022年F1第19戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 22:30〜23:30
フリー走行2回目 26:00〜27:00
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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