2004年2月20日(金)(スペイン・バレンシア・サーキット発)
パナソニック・トヨタ・レーシングは、2月18日(水)から3日間にわたって、スペインのバレンシア・サーキットで行われたF1バレンシア合同テストに参加した。
20日(金)に終了した合同テストには、新型車“トヨタTF104”と、“トヨタTF103”の2台体制で参加。クリスチアーノ・ダ・マッタは、18日(水)と19日(木)の2日間“トヨタTF104”のステアリングを握り、全般的なセットアップと信頼性向上へ向けて熟成をはかった。また、リカルド・ゾンタは3日間にわたって参加し、“トヨタTF104”と、“トヨタTF103”を使用して電気系やコントロールシステムのチューニング、タイヤのテストなどを行った。最終日となった20日(金)は、テストドライバーのライアン・ブリスコも参加したが、あいにく激しい雨に見舞われ、テストはわずかな走行のみで中断を余儀なくされた。しかし、3日間を通じてチームは1400km以上を走破。先週10日(火)から13日(金)に、ホーム・サーキットである南仏ポール・リカールで行ったプライベートテストに引き続き、着実な手応えを得た。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週、イタリア・イモラで行われる最後のF1合同テストで、開幕戦オーストラリアGPへと万全の臨戦態勢を整える。
クリスチアーノ・ダ・マッタ:
トヨタTF104/01
(18,19日)
ベストラップ:
1'10.520
周回数:
90周
「我々はクルマのセットアップに関する広範囲なテクニカルプログラムを行うと共に、特に集中して信頼性の確認とタイヤのテストを行った。私が担当した2日間では、マイナートラブルも発生したが、これまで“トヨタTF104”は、問題が起きていなかっただけに、ややフラストレーションはたまるものの信頼性向上へのデータ収集では意義があった。来週、イモラで行われる合同テストが、今シーズンの開幕戦オーストラリアGPへ向けて最後のテストとなるので、全てを100%に仕上げるために全力を尽くす」
リカルド・ゾンタ:
トヨタTF103/08
(18,19日)
トヨタTF104/01
(20日)
ベストラップ:
1'10.110
周回数:
260周
「最初の2日間は、広い範囲での性能向上を図ることが出来、得るものの多いテストとなった。忙しい2日間であったが、非常に多くのラップを走破出来て満足している。我々は様々なコントロールシステムや電気系の開発を行い、着実に進化している。また、メルボルンへと向けて、タイヤのテストも行った。最終日の今日は“トヨタTF104”に乗り換えてのテストとなったが、あいにくの天候で十分に走り込むことは出来なかった。しかし、先週、ポール・リカールで“トヨタTF104”をテストしており、良い手応えを得ている」
ライアン・ブリスコ:
トヨタTF103/08
(20日)
ベストラップ:
1'41.940
周回数:
5周
「今朝、悪天候のサーキット・コンディションから判断し、我々はウェットタイヤのテストおよびセットアップを行うことを決定した。しかし、私はわずかに走ったのみで、さらにコースコンディションは悪化し、結局それ以降、天候は回復することはなかった。来週イモラでのテストに参加する予定だが、好天のもとでテストができることを期待している」
パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週2月24日(火)から26日(木)の3日間、イタリアのイモラ・サーキットにおいて、クリスチアーノ・ダ・マッタとライアン・ブリスコが合同テストに参加する予定。