ルノーの第3ドライバー、フランク・モンタニーは忙しい冬を過ごしている。メルボルンでの開幕戦まで3週間となった今、そのモンタニーがこれまでの印象について語った。
Q:フランク(・モンタニー)、テストプログラムの進み具合はどうですか。あなたは1月の最初から、すべてのテストセッションに参加していますね!
フランク・モンタニー(FM):その通りだよ――息をつく暇もないほどだ! とはいっても、まだまだ走りたいけどね。この冬、僕は7500km以上ドライブしてきて、少しは経験を積み始めている。もちろん、毎日学ぶべきことがまだたくさんあるし、すべてを身につけようと頑張っているよ。来週は、ヤルノ(・トゥルーリ)とフェルナンド(・アロンソ)がテストをして、僕はピットから見ていることになるから、一歩下がって分析したり理解したりする時間が持てるはずだ。これは集中的な学習コースみたいだけど、ルノーのようなチームで働く機会というのは、若いドライバーにとっては夢のようだよ。
Q:このところのセッションで、ヤルノとフェルナンドのふたりと、交互に組んで走りましたね。ふたりから何を学びましたか?
FM:まず第一に、F1で速く走るためには、ひとつの決まったルールというものはないということを教えられたよ。ヤルノとフェルナンドは、セットアップは似ているけれど、仕事に対するアプローチは全然違うんだ。ヤルノは、朝から晩まで100%集中していて、F1のために生きている。僕らが朝、ホテルを出るときには、彼はすでにコースに行っていると思って間違いない。そして彼は、夜9時までコースに留まっている。それが彼の働き方なんだ。だけどフェルナンドと僕は、最高の状態で走るためには、リラックスする時間がもっと必要だ。とはいっても、彼等と一緒に働くことで、僕は毎日新しいことを教わっている。ものすごく重要なことだよ。
Q:R23で集めた情報を、R24に移し替えることは可能なのですか?
FM:チームにとって、R23のセットアップ作業には意味がない。この段階に来て、あのマシンをさらに速くすることには興味はないし、狙いはパフォーマンスに全力を注ぐことじゃないんだ。とはいえ、僕らが集めるタイヤについてのデータは、R24に当てはめることができるよ。どちらのマシンも、ハンドリングが似ているからね。僕の役目は、シーズンの開幕戦用のタイヤをテストすることだ。僕が最初の選択をして、それをヤルノとフェルナンドが確認するんだ。
Q:ということは、チームはあなたのフィードバックを信頼しているんですね。
FM:そうだね。とはいっても、ミシュラン勢は、それぞれのタイヤのパフォーマンスについて、特にコンパウンドのレンジについては、似たような結論に達しているんだ。それは僕らにとって、いささかの安心材料になるよ。
Q:肉体的には、F1マシンに乗っていて快適ですか?
FM:今は慣れたし、シャツの首まわりのサイズが大きくなったよ! だけど、R23のシートポジションは完全に合ってはいなくて、背中がちょっと痛いんだ。でもそれは、すぐに解決されるだろう。いずれにせよ、そのおかげで、F1でドライビングポジションがいかに重要なのかを教えられたよ!
Q:あなたのラップタイムは、二人のレースドライバーのタイムに匹敵しますね。自信がつくでしょう?
FM:確かに嬉しいね。チームがいいラップタイムを出すことを目指しているときに、タイムアタックを許されれば、僕はコンペティティブなタイムが出せる。今のところ、ヤルノやフェルナンドよりも、タイムを出すまでにちょっと時間はかかるけれど、それは単に経験の問題だ。F1マシンを限界ギリギリでドライブするのは、すごく楽しいよ!