ジョーダンの2番目のシートを争う競争でいきなり“ポールポジション”をゲットしたと見られているジョルジオ・パンターノ。もし彼が今週ヘレスで行われる合同テストでジョーダンの車をドライブすることになれば、シート獲得はほぼ決定的と言えるかもしれない。
イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙が報じたところによると、パンターノはすでにジョーダンと契約を交わしたニック・ハイドフェルドと共にスペインでチームのテストに参加する予定で、4日間のテストのうち2日にわたってドライブする可能性もあるという。ジョーダン側はこの噂についてのコメントを拒否する一方、パンターノがチームメンバーと顔を合わせ、その仕事ぶりを見学するためにヘレスを訪れることは認めた。
「彼とは現在交渉中です。(ヘレスへは)様子を見に来ることにはなっています」と、月曜日に行われたロイター通信の取材に対し、ジョーダンのスポークスパーソンは述べた。
今季パンターノは、ジョーダンと提携するデイビッド・シアーズのスーパー・ノバ・チームで4年目のF3000シーズンを戦いながら、ジョーダンで第3ドライバーを務めるものと見られていた。しかし、新鋭のティモ・グロックがこの冬すでに2度にわたってジョーダンのテストに参加し、今のところ第3ドライバーにはグロックが最有力とされている。チームボスのエディ・ジョーダンは、ハイドフェルドのパートナーには“経験のあるドライバー”を起用したいと示唆しており、まだF1レースの経験こそないものの、パンターノならレース経験という点では十分にその資格がある。
ジョーダンに残された2つの空席をパンターノとグロックが埋めるとすれば、同チームにF1残留の期待を賭けていたアラン・マクニッシュやラルフ・ファーマンは落選の憂き目を見ることになる。彼らはハイドフェルドのパートナーの座を狙っていたが、どうやらその可能性は限りなくゼロに近づいているようだ。