パナソニック・トヨタ・レーシングは、2月3日(火)から4日間にわたり、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われたF1バルセロナ合同テストに参加した。
6日(金)に終了した合同テストでは、これまでの“トヨタTF104”1台体制のテストから、2台体制へと、体制強化。オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタがステアリングを握り、総合的な車体のセットアップと、ミシュラン・タイヤのテストなどを行った。2月5日(木)には、オリビエ・パニスがコースアウトを喫し、病院へと搬送されたが、幸いにも大事には至らなかった。このため、最終日のテストは、クリスチアーノ・ダ・マッタの1台体制で行われたが、今回の合同テストでは、4.728kmのサーキットを、2人合わせて500周も以上走破することが出来た。
また、今回の合同テストに先立ち、先回のバレンシア合同テストの直後、1月29、30日の両日には、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタがカタルニア・サーキットでミシュラン・タイヤのウェットテストを行い、昨年型の“トヨタTF103”を用いて183周を走破、数多くのデータを収集した。
オリビエ・パニス
トヨタTF104/01
ベストラップ:1分15秒444
周回数:197周
「昨日コースアウトを喫してしまったが、その後も身体には全く異常はない。いつもと同じように第3コーナーを全開で抜けようとしていたところ、ややオーバーステア状態となってしまい、リア側からクラッシュしてしまった。検査のために病院へと向かったが、全く問題はなく、サーキットへと戻ってくることが出来た。チームに対して申し訳なく思うとともに、彼らのサポートに感謝したい。また、サーキットや病院のすべてのスタッフと、そのプロフェッショナルな対応にも非常に感謝している。テスト途中でクルマを壊してしまい、最終日のテストは行うことが出来なかったが、今週のテストの結果には非常に満足している。“トヨタTF104”は基本的に優れた素性を持っており、これから、より性能を高めていくために、何をしていけばよいか我々には分かっている。この方向性を維持して開発を続けていけば、開幕戦メルボルンにはすばらしい車と共にグリッドにつくことが出来るはずだ」
クリスチアーノ・ダ・マッタ
トヨタTF104/02
ベストラップ:1分15秒705
周回数:336周
「今回のバルセロナ合同テストは、我々にとって非常に有意義なテストとなった。“トヨタTF104”のパフォーマンスには満足しており、その成果はとても印象深いものとなった。主にクルマ全体のセットアップとタイヤテストを行ったが、すべての部分において改良を進めることが出来た。信頼性は非常に高く、この4日間、毎日1レース分以上の距離を走り切ることが出来た。オリビエ・パニスが無事で、今日の午後サーキットへと戻って来られたことは、本当にうれしい」
パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週2月10日(火)から13日(金)の4日間、ホームサーキットである南仏のポールリカール・サーキットにおいて、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタ、リカルド・ゾンタの3台体制でテストを行う予定。尚、このテストの模様は、最終日となる2月13日(日本時間2月14日)にプレスリリースの発行を予定している。