本日都内ホテルにて今シーズンのホンダ体制発表記者会見が行われ、各カテゴリーの参戦体制が明らかにされた。
参戦5年目となったF1ではエンジン供給だけにとどまらず、タッグパートナーであるBARとのさらなる関係強化が進められる。先日ニューマシンを発表したBARのデビッド・リチャーズ代表は記者会見で「ニューマシン006は昨年の正常進化型でテスト結果も上々だ。競争は激しいが、トップ3と肩を並べたい。ホンダともひとつのチームとして機能していくだろう」とコメント。
今年から1GPで使用できるエンジンが1基まで、とレギュレーションで定められる。これにあわせてBARとホンダは、コンセプトカーでのテストを重ねエンジンの信頼性向上を進めてきた。コンパクト・低重心化が図られた新エンジンは信頼性確保をコンセプトに開発されながら、パワーも昨年の日本GPを上回っているという。橋本健車体技術開発責任者は「エンジンは自信作というより勝負作。開幕戦の目標は表彰台以外は何もない。第4戦までに結果を残す」とホンダの今年にかける決意を力強く語った。
IRLにはイルモア・エンジニアリングとのテクニカルパートナーシップのもとアンドレッティ・グリーン・レーシングをはじめ4チームへ、フルシーズン7台にエンジンを供給する。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングから参戦する松浦孝亮は「ホームステッドテストの結果は満足していない。テストはあくまでもテストなので。1年目だといって勉強の年とは考えていない。開幕から全開でいきます」とルーキーながら堂々と話した。
NSXで挑むJGTCはARTA、童夢、Nakajima Racing、チーム国光の4台体制。ARTAのチーム監督には現役を退いた土屋圭市が就任し現場での指揮をとる。土屋チーム監督が「過去のデータロガーを見て決めた」というドライバーには金石勝智と伊藤大輔を起用。また、Nakajima Racingのチーム名が「EPSON Nakajima Racing」となることも明らかにされた。
またチーム国光は中野信治の起用を発表。97年から2シーズンF1を戦い、CART参戦を経て昨年はIRLにスポット出場した中野。「日本のレース界を支えてきた国さん(高橋国光チーム監督)のチームで、久しぶりに日本のレースに参戦でき嬉しいです。ホンダをトップに押し上げるため貢献したい」と8年振りとなる国内レース参戦を前に語っている。
2004年ホンダドライバー
◆F1
ラッキーストライク・BAR・ホンダ
J.バトン/佐藤琢磨/A.デイビッドソン(サード&リザーブ)
◆IRL
アンドレッティ・グリーン・レーシング
T.カナーン/B.ハータ/D.ウェルドン/D.フランキッティ
チーム・レイホール
B.ライス/K.ブラック/ロジャー安川
※B.ライスはK.ブラックの代役としてシリーズ序盤戦を、ロジャー安川は第3、4戦に参戦
アクセス・モータースポーツ
G.レイ
スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング
松浦孝亮
◆JGTC
AUTOBACS RACING TEAM AGURI
金石勝智/伊藤大輔
童夢レーシング
道上龍/S.フィリップ
EPSON Nakajima Racing
松田次生/A.ロッテラー
チーム国光 with MOONCRAFT
中野信治/加藤寛規