1月17日(土)、チームの本拠地であるドイツ・ケルンの工場で披露された、トヨタのF1参戦3年目を担う新車“トヨタTF104”が、1月20日(火)から23日(金)の4日間、F1合同テストに参加した。
スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われたF1バルセロナ合同テストでは、クリスチアーノ・ダ・マッタが20日(火)と21日(水)、オリビエ・パニスが22日(木)と23日(金)の2日間づつ “トヨタTF104”のステアリングを握り、新車の感触を確かめながらテスト走行。2人のレースドライバーは、共に好感触を得て、初の“トヨタTF104”によるF1合同テストを終了した。
一方、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタとテスト・ドライバーのライアン・ブリスコも、F1合同テストに参加。“トヨタTF103B”を使用して、“トヨタTF104”に各種データをフィードバックすべく、走行。4日間の前半2日は、リカルド・ゾンタ、後半2日間は、ライアン・ブリスコが、多くの成果を収めた。
オリビエ・パニス:
TF104/02
周回数:219周
ベストタイム:1分16秒507
「2日間のテストでは、多くの周回数を走ることが出来、有意義なテストだった。テスト2日目は、初日に比べて、“トヨタTF104”のセットアップを煮詰めるとともにラップタイムを短縮することが出来た。主に長距離を走り込むロングランテストとエアロダイナミクスのテストを行ったが、まだ、“トヨタTF104”は、初期テストの段階なので、さらに改良を施し熟成を続ける」
クリスチアーノ・ダ・マッタ:
TF104/02
周回数:94周
ベストタイム:1分17秒696
「2日間のテストのうち、初日は、電気系統と小さなエンジンのトラブルが発生してしまい、ほとんどの時間をガレージで費やさなくてはならなかった。テスト2日目は、トラブルもかなり改善され、“トヨタTF104”の基本的なセットアップ作業を始めることが出来た。先週、ホーム・サーキットである南仏のポール・リカール・サーキットで シェイクダウン・テストを行ったが、約300周を走破したことで手応えは得ている。“トヨタTF104”は、“トヨタTF103”と比較して、グリップとハンドリングが向上していると感じたが、残るシーズンオフのテストで、鋭意開発を継続する」
リカルド・ゾンタ:
TF103B
周回数:138周
ベストタイム:1分17秒895
ライアン・ブリスコ:
TF103B
周回数:179周
ベストタイム:1分18秒106
パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週1月27日(火)から29日(水)の3日間、スペイン・バレンシア・サーキットで行われるF1合同テストに、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタが、リカルド・ゾンタと共に参加する予定。