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【渡辺康治HRC社長インタビュー後編】2025年末までのサポートに関する契約は今後締結へ「ある程度活動を続けられる」

2022年7月15日

 ホンダの首脳陣が、2022年F1第11戦オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクを訪れた。その目的は、レッドブルへの表敬訪問だ。レッドブルリンクを訪れたメンバーのひとりであるHRCの渡辺康治社長は、ホンダの将来について様々な噂が流れてはいるものの、すぐにF1に復帰するという議論はしていないと認めた。だがレッドブルへのサポートを終え、完全にF1から離れることになった後も、F1の技術的な面には注目していきたいと語った。


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──2026年に水素エンジンが導入されるのではないかという話もありますが、そうなった場合、ホンダがF1に復帰する可能性はありますか?


渡辺康治HRC社長(以下、渡辺社長):まったくそういう予定はありません。ただ永久にF1に戻らないとかそういうことはまったくなくて、これからもF1にはずっと注目していきたいですし、もしいろんな条件が揃えばF1に戻るということは考えられると思います。ただ、いまは2026年から戻るという議論はまったく社内でしていません。


──ホンダのF1活動は参戦と撤退の繰り返しで、参戦のたびに再びイチから準備をして後手に回ることが少なくありません。いまはまだ完全に撤退はしておらず、2025年まではパワーユニットを供給すると思いますが、その後はどうなるのでしょうか?


渡辺社長:2025年までのところは、まだレッドブルと契約を完全に締結していないので、はっきりとは言えませんが、ある程度の部分で活動を続けられるので、そこに関しては少しは技術の継続はできるのではないかと考えています。全部やめてしまうと、再び立ち上げるのにものすごいパワーとお金といろんなものがかかるので、このあとF1から完全に離れることになっても、技術的なところは見ておかないといけないのかなと感じています。本当にゼロになると、再びやろうと思ってもできないことがありますから。ただ、いまはF1参戦を終了したばかりなので、やるということはない。噂ではいろいろ言われているみたいですが……。


──2025年末までの契約がまだということですが、もしレッドブルからそれよりも前にパワーユニットの使用許諾はもういいと言われたら、ホンダはレッドブルへのサポートを終了することもあり得るのですか?


渡辺社長:もちろん。ただ、それはないと思います。我々は元々、知的財産権をレッドブルに開示して、「どうぞお好きに作ってください」というところから議論をスタートさせたのですが、それはすぐに現実的ではないということでなくなりました。というのも、パワーユニットというのは図面をもらったからといって、そんなに簡単に作ることができないからです。たとえば部品調達のルートをどう確保するのか、組み立てるにも経験とノウハウが必要になります。そこをどのくらいレッドブルが2025年までの間に自立できるかによって、我々の彼らへのサポートは変わってきます。我々は2025年まで全部やりますと言うつもりもないですが、かといってレッドブルがそれらを短期間で自立してやっていけるほど簡単ではないとも思っています。


 また、我々ホンダ側にも事情がありました。知的財産権を売ってしまうと、そのなかにはホンダとして今後必要となってくる技術も入っているからです。そうなるとやはり貸した方がいいということで、使用許諾にしました。

【渡辺康治HRC社長インタビュー後編】
かつてHRD UKだったミルトンキーンズのホンダの建屋は、現在はレッドブル・パワートレインズが使用しているが、建屋には現在も『HONDA』のロゴが掲げられている


──使用を許諾するというのは、図面を渡しているということですか?


渡辺社長:2026年以降の話もあるので、渡していません。彼らはパワーユニットの技術に関して全部知ってしまうと、(2026年以降に新規参入しようとすると)逆にNGになるからです。したがって、今は彼らのほうから「もうくれなくていいよ」という感じです。


──ホンダに関してはさまざまな噂が飛び交っています。そのひとつが、レッドブルがポルシェと2026年から組んで、レッドブル・パワートレインズの名前でニューカマーとして参戦するために、来年のエンジン名をレッドブルパワートレインズからホンダにして登録したいのではないかというものです。そう言われた場合に、ホンダとしてはどういう対応をするつもりですか?


渡辺社長:言われていないので、なんとも言えなんですが、ちょっとためらいますよね。


──たとえばそれがHRCだったらいいのですか?


渡辺社長:ちょっと難しいところですね。我々はパワーユニットサプライヤーではないので、なんかスポンサー的につけるみたいなね。


──2026年からアウディやポルシェが参戦することについて、ホンダはどう考えていますか?


渡辺社長:我々が参戦していない状況で、他の自動車メーカーのことについて話す立場にはないですけど、多くの自動車メーカーが参加することは、F1にとって発展していくという意味で非常に喜ばしいことだと思います。


──スポンサーとして残るんじゃないかという噂もあります。


渡辺社長:いまもホンダは2チームのチームパートナーですし、スポンサーも努めています。マシンについているロゴは、テクニカルパートナーとしての『HRC』で、チームシャツなどのロゴに『HONDA』と書いてあるのがスポンサーです。


──来年の使用許諾に関する話し合いはどういう状況ですか?


渡辺社長:もうすぐ固まると思います。あと1カ月もすれば、今後何をやっていくかということがだいたい決まると思いますので、その時にお伝えできると思います。

【渡辺康治HRC社長インタビュー後編】
ホンダは現在もレッドブルとアルファタウリへのスポンサーを続けており、チームウェアには『HONDA』のロゴがついている



(Masahiro Owari)


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