トヨタ自動車株式会社およびトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)は、1月15日(木)、世界最大のコンピュータ用チップメーカーであるインテル社と、スポンサーシップに関して基本的な合意に達したことを発表した。主なスポンサー内容としては、インテル社の最先端技術であるItanium 2プロセッサをベースとしたコンピュータソリューションが、トヨタのF1チームであるパナソニック・トヨタ・レーシングに提供される。
広範囲で行われるマーケティング協力は、新しいItanium 2ブランドの認知を増大させるためにインテル社およびTMGの間で計画される。
まず、1月17日(土)にケルンの工場において発表される、新型車“トヨタTF104”のリアウィング翼端板にItanium 2ブランドのロゴが貼られるとともに、インテルのロゴが“トヨタTF104”のノーズコーンおよびサイドに配される。さらに、チームウェア、ドライバーズスーツ、ピットウォールやモーターホームなどにも描かれる。
TMG社長 ジョン・ハウエットは、インテル社との契約に際し、喜びと共に次のように語った。
「インテル社のようなグローバルな企業と協力関係を得られたという発表は、2004年のスタートを飾るにふさわしい。インテル社のItanium 2プロセッサーは世界最高の能力を持つプロセッサーであり、トヨタは、F1の非常にコンペティティブな世界においてその頂点を極めるべく、インテル社の比類無き性能を用いて、アドバンテージを得ることを決めた。この週末にケルンで行われる新型車“トヨタTF104”の発表会を前に、パナソニック・トヨタ・レーシングのパートナーとしてインテル社を迎えられたことを大変喜んでいる。
我々は、来るシーズンにおいて、トップチームに追いつくことを目指しており、インテル社と協力することで、共に有益な結果が得られることとを確信している」
インテル社 エンタープライズ・プラットホーム・グループ上級副社長兼ゼネラルマネージャー マイク・フィスターは「インテル社のItanium 2プロセッサファミリーによって、トヨタF1チームをスポンサードするという決定は自然な成り行きであった。
どちらの企業もグローバルな生産企業のリーダーであり、それぞれの産業内において革新的な存在であるとともに、両社が市場に送り出すものは、無比の信頼性と品質を併せ持っている。これから数年の間に、F1世界選手権におけるパフォーマンスをより高めるというチームの目標に、我々の持つブランドと専門知識を用いて協力できるのは誇らしいことだ」と語った。