チーム・ザウバー・ペトロナスのペーター・ザウバーが、第3ドライバーに関する新規制の撤廃を求める立場を明らかにした。
ザウバーの新車C23がお披露目された月曜、彼は新規制を“悪い冗談”だと評した。
来るシーズンに向けた新規制では、コンストラクターズ選手権の下位6チーム(BAR、ザウバー、ジャガー、トヨタ、ジョーダン、ミナルディ)に、金曜のプラクティスで2台ではなく3台のマシンを走らせることが認められる。だが、過去2年間に6戦を超えるGP経験を持つ者は第3ドライバーになれないと規制されている。
この影響を受けるドライバーは少なくなく、元ルノーの第3ドライバーであるアラン・マクニッシュや、これがなければジャガーで職を得られるとみられるジャスティン・ウイルソンらが規制に引っかかる。
「私には理解できないね。冗談だろう」とロイター通信に語るザウバー。「(こういった意見に)同意しないのは1チームか2チームだけだろう」
「私が思うには(マクラーレンの)ロンか(ウイリアムズの)フランクかその二人の両方だ。だが、ロンやフランクと話し合うことはできる」
F1チームの代表らは今週金曜、ロンドンに会してこの規制について話し合うが、ロイター通信が伝える関係筋の話によれば、規制がひっくり返る可能性はほとんどないという。根拠は、全会一致が必要なためであり、トップ4チーム(フェラーリ、ウイリアムズ、マクラーレン、ルノー)にとっては決定を覆しても得はなく、むしろ不利になる可能性の方があるためだ。
ザウバーはしかし、資金的な事情から金曜に3台目を走らせない意向であるため、決定がどう転ぼうと関係ない立場にある。
「我々は金曜に2台しか走らせないつもりだ」とザウバー。「この決定が変更されることもあるかもしれない。私には分からないがね」