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F1技術解説:第8戦(2)レッドブルのフロア周りのアップデートとフェルスタッペンが今年苦労している理由

2022年6月17日

 2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「フェラーリの速さに貢献した新リヤウイング。馬力優先の結果、トラブル続出のパワーユニット」に続く今回は、レッドブルのアップデートを紹介するとともに、今年マックス・フェルスタッペンがマシンに苦労している理由を探る。


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 バクーサーキットは、セクター1、2、3各区間の性格が極端に分かれている。セクター1、3は超高速区間で、低速のセクター2では強大なダウンフォースを必要とする。フェラーリはこのコースで、レッドブル以上の絶妙な妥協点を見出すことに成功したようだ。


 ちなみに、昨年のレッドブルは、メルセデスやフェラーリよりもダウンフォースを大きくして走ることを決断した。予選ではシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンの後ろにつけていたマックス・フェルスタッペンは、決勝では左リヤタイヤがブローするまでは速いペースで首位を独走していた。


 それが今年、レッドブルは逆の選択をした。RB18とF1-75はここでも最速のマシンだったが、その性能は全く異なる方法で生み出された。これはシーズン開幕以来、ずっと知られてきた傾向だ。フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのマシンは、フェラーリよりも全体的に負荷の少ないリヤウイングを装着しており、ストレートを速く走ることができた。

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)

 アゼルバイジャンでもペレスが、チームメイトを上回って予選を通過した。これはRB18のニュートラルなハンドリングが、ペレスに合っているからだろう。昨年のフェルスタッペンは、RB16Bのリヤが突然失速する傾向にも悩まされることはなかった。その結果、ペレス、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーといったチームメイトには通用しないようなマシンでも、自分のドライビングスタイルを確立することができた。


 今季のよりニュートラル、いやわずかにアンダーステア気味と言っていいレッドブルマシンを駆るフェルスタッペンは、アゼルバイジャンの週末に導入されたフロア(下の写真参照)にもかかわらず、特に予選では苦戦していた。

レッドブルRB18のフロア
レッドブルRB18のフロア


レッドブルRB18のフロアフェンス
レッドブルRB18のフロアフェンス



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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