最新記事
- レッドブル&HRC密着:後れを認め、残る2戦も...
- 【角田裕毅F1第23戦展望】前戦に続き、悪印象...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPスプ...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPフリ...
- F1カタールGP FP1:ルクレールが首位発進、選...
- F1コラム:辞任と解雇が相次ぐFIAの危機的状...
- 戦況が変わり「タイトルが手からこぼれていく...
- F1第23戦木曜会見:戦略をめぐる僚友との問題...
- シューマッハー後任候補のボッタス、メルセデ...
- FIA幹部の離脱が続き、F1レースディレクター...
- メルセデスのリザーブを務めたミック・シュー...
- グランプリのうわさ話:ボッタスのレッドブル...
F1技術解説:第7戦(2)全チームが注力したモナコ特有のステアリング設定と基本構造
2022年6月9日
2022年F1第7戦モナコGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「本来負けるはずがなかったフェラーリ。F1-75が持つ明らかな優位性」に続く今回のテーマは、全チームが注力したモナコ特有のステアリング設定と、ステアリングの基本構造だ。
────────────────────────────────
超低速市街地コースのモナコでは、どのチームもステアリングに変更を施してきた。ステアリングラックの比率を変更し、前輪の舵角を大きくすることで、ステアリング操作量が同じでもより大きく曲がるようにした。それでも1速で曲がるグランドホテルヘアピンでは、ドライバーたちはステアリングをほとんど180度回す必要があった。
またこの変更による前輪との干渉を避けるため、サスペンションやフロントウイングにも調整を加えている。
F1マシンの他のシステムと比べると、ステアリングの機構自体は比較的シンプルな装置といえる(ステアリング上のスイッチ類は複雑の極地であるが)。他の操作系(スロットルなど)と異なり、ステアリングホイールの動きは物理的な機構によって車輪に伝達されるよう、技術規約で定められている。パワーアシストは許可されているものの、電子制御を介さない純粋な油圧システムで作動する。
「ステアリングは、車の油圧システムの一部になっている」と、アストンマーティンのテクニカルディレクター、アンドリュー・グリーンは説明する。
「ずいぶん以前に電動ステアリングをテストしたことがあったが、重すぎてダメだった。マシンに搭載されている油圧システムを利用する方がはるかに効率的ということだ。全チームのステアリングシステムを把握しているわけではないが、ほとんどはうちと同様の油圧式ステアリングを使っていると考えていいと思う」
ステアリングラックの動きは、250barの圧力を供給できる油圧ポンプと、多くのチームにムーグ社が供給するサーボバルブによって補助される。ステアリングボックスは、ステアリングコラムと機械的に接続されている。
ステアリングの回転運動はステアリングボックスに伝えられ、ステアリングボックスはそれを油圧という形でダブルシリンダーに右または左に再分配し、ステアリングの動きを有効にする。この油圧シリンダーは、車輪のステアリングボールジョイントに直接作用する。
モナコでの主な開発内容は、ステアリングの変更とブレーキダクトの拡大だった。このコースが非常に特殊であることに加え、1週間前に開催されたスペインGPの後で、チームにマシンアップデートの時間がほとんどなかったからだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |