ジャガー・レーシングの責任者であるフォードのディレクター、リチャード・パリー−ジョーンズによれば、チームは大幅に予算を削減したという。彼は、Ｆ１が経済的な現実に直面すべきときに、Ｆ１で金を浪費するのは賢くないと警告した。

「私たちはもはや、豪華なモーターホームなど求めない。その手の虚飾に費やす金は、予算にはない。あるものはすべて、マシンにつぎ込むのだ。長い目で見れば、金の力にものをいわせてグリッドの前の方へ行こうとするのは、賢いやり方ではない」というパリー−ジョーンズの言葉を、英サタデータイムズ紙は伝えた。この発言には、スペインＧＰで見られたマクラーレンファンの不満の言葉（写真参照）と共通するものがある（「目を覚ませ、マクラーレン！　モーターホームは小さくていいから、結果を出せ」）。

「このスポーツのオブザーバーたちは、コストの高騰をこのまま続けるわけにはいかないと考えている。Ｆ１は、顧客の金を使いすぎないかたちで、面白いショーを見せる方法を探さねばならなくなるだろう。さもないと、私たちは崖に向かって突き進むことになる」と、パリー−ジョーンズは付け加えた。
　今季ジャガーでは、評価が高く、契約金は低いマーク・ウエーバーが、レッドブルの支援するルーキー、クリスチャン・クリエンと組むことになる。チームの２００４年の新車Ｒ５は、来週に発表される見込みだ。

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