最新記事
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
- 「勇気ある決断で1ストップ戦略を選択した」...
- ハースF1のグッドウッド初参加が決定。チーム...
- 「タイヤが溶けていく感じ」スタート後の好感...
- クラッシュのアントネッリに、次戦3グリッド...
- 【F1第11戦決勝の要点】アロンソが3戦連続入...
- 【ポイントランキング】2025年F1第11戦オース...
【F1第5戦無線レビュー(1)】「パワーを失っている。3秒は遅くなった」PU関連のトラブルに悩まされたペレス
2022年5月19日
2022年のF1第5戦は初開催となったマイアミGP。予選ではフェラーリがフロントロウを独占するも、決勝レースでは序盤にシャルル・ルクレールがマックス・フェルスタッペンに逆転を許した。後方では、今季初のQ3進出を果たした角田裕毅がスタート直後からペースが伸びず苦戦。マイアミGP前半を無線とともに振り返る。
────────────────────
ポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)はホールショットを決めるが、2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のスタート加速に負けて3番手に後退。そして後方では、6番手スタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)がピエール・ガスリー(アルファタウリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にかわされ8番手まで順位を落とす。さらにアロンソに抜かれる際に、マシン左リヤを軽くぶつけられている。
ハミルトン:後ろから追突された!
ピーター・ボニントン:いや、ダメージはないと思う
それでもハミルトンは、違和感を感じている。
ハミルトン:左リヤにダメージがあるみたいだ
ボニントン:データ上は何も出ていない
ペースに顕著な落ちはなく、ハミルトンはアロンソ、ガスリーを抜き返し、6番手に復帰した。
9番グリッドの角田裕毅(アルファタウリ)はスタートでひとつ順位を落とし、その後もペースがまったく伸びない。ミック・シューマッハー(ハース)、ケビン・マグヌッセン(ハース)に次々に抜かれて、6周目には12番手まで後退した。
角田:何が起きてるんだ! すごく遅い!
さらに10周目にはリカルドにも抜かれて13番手に落ち、次の周に早くもピットイン。最下位まで転落した。
対照的に17番グリッドからスタートで3つ順位を上げ、さらに上位をうかがっていた周冠宇(アルファロメオ)だったが、突然のトラブルに見舞われる。
ヨハン・ベッカー:残念だ。マシンを止めるんだ
周:信じられないよ
周はなんとかピットまで辿り着き、そこでリタイアとなった。一方、上位陣では、2番手フェルスタッペンに首位ルクレールのタイヤ情報が伝えられた。
ジャンピエロ・ランビアーゼ:ルクレールの右フロントにダメージが出てるぞ
両者の差は、7周目には1秒以内に縮まった。そして9周目のターン1で、フェルスタッペンが首位に立った。フェラーリは前戦イモラに続いて、予選一発では速いものの、レースではタイヤの持ちに問題があるようだ。
11周目には、サインツにこんな指示が飛んだ。
リカルド・アダミ:このスティント、できるだけ伸ばすぞ
決勝当日は路面温度が比較的低く、路面のラバーもしっかり載ってきたこともあって、頑張れば1回ストップで行けるとサインツ陣営は踏んだようだ。
首位を快走するフェルスタッペンも、しっかりタイヤを持たせている。
フェルスタッペン:タイヤは大丈夫だ
ランビアーゼ:いい仕事をしてる。右フロントはしっかり持ってる
タイヤのたれに苦しんでいたルクレールだが、チームは1回ストップを決断した。
マルコス・パドロス(→ルクレール):プランDで行く。次はハードだ
おそらくプランA〜Cがコンパウンド違いの2回ストップ作戦だったのだろう。その仮説が正しければ、1回ストップ作戦の優先順位はフェラーリ陣営ではかなり下の方だったということになる。
18周目、4番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)がパワーユニット関連の不具合を訴えた。
ペレス:パワーがなくなっている
ヒュー・バード:見てみよう
しかし問題は消えていないようだ。
ペレス:やっぱりパワーを失っている
バード:大丈夫だ
ペレス:そんなことない!
バード:パワーユニットに問題はないよ
温厚なペレスも、さすがに苛立ちを隠さない。
ペレス:いや、パワーが無くなっている。よく大丈夫だなんて言えるな
バード:ストレートで(すぐ前を走るサインツの)トウを失っただけだ。それでパワーが落ちたと感じたんだ
ペレス:いや、違う。パワーを失ってるんだよ! ストレートでチェックしてくれ。3秒は遅くなってるから。エンジンがいっちゃってる
実際、3番手サインツと1秒以内の差をキープしていたのが、19周目には一気に5秒2まで広がった。
バード:大丈夫だ。フェイル5-0だ。パワーユニットには問題はない。どうだい?
ペレス:パワーが戻ってきたみたいだ
23周目には最速タイムを出したルクレール。しかしタイヤはそろそろ限界のようだ。
ルクレール:ドライブが、ものすごく難しい
そしてルクレールは24周目にピットに向かい、ハードタイヤに履き替えた。フェルスタッペンは26周目まで引っ張りハードタイヤに交換し、ルクレールに7秒差をつけて、余裕でコース復帰を果たした。
────────────────────
(2)に続く
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

