ミナルディのボス、ポール・ストッダートは、ジャスティン・ウイルソンにオファーをできなかったことを残念に思っており、来月の世界モータースポーツ評議会でサードドライバーに関する新ルールが覆ることを願っている。
ミナルディはスポンサーマネーを重視し、来季のドライバーとしてジャンマリア・ブルーニとゾイト・バルムガルトナーのふたりと契約をかわした。ストッダートは、グランプリの金曜、経験あるドライバーのテストへの参加を制限する新ルールが、次回の世界モータースポーツ評議会で破棄されると確信している。
「経験を持つドライバーのテストを制限するレギュレーションを取り消すことで合意されると思う」とストッダート。「そうなれば、ジャスティンはテストドライバーとしてF1に戻ってくることができるだろう。彼は今年とてもいい仕事をしたから、かなり歓迎されるだろうね」
ウイルソンが今季終盤所属したジャガー・レーシングもまた、この新ルールの取り消しを強く希望している。ウイルソンをサードドライバーとして起用したいと考えているからだ。この規則によると、過去2シーズンにおいて5戦以上の出場経験を持つドライバーは、フリープラクティスで第3ドライバーとしての走行はできないと定められている。2003年ランキング下位6チームは、来季グランプリの金曜日にサードカーを走らせることが許可されるのだが、ミナルディもジャガーもこれに該当している。
ウイルソンは来季レギュラードライバーとしてF1に参戦するのは難しくなってきており、CARTなど他のシリーズへの道を探ってはいるものの、やはりF1に残ることを強く希望している。
「予算の問題がなければ、ジャスティンが一番欲しかったんだ」とストッダート。「去年のパフォーマンスを見ていると、将来はF1で勝てるドライバーだと感じた。2004年はテストドライバーということになるかもしれないが、彼はまだ若いし、才能も豊かだ。またF1レースの現場に戻ってこれるさ」