ラルフ・シューマッハーは、今から２００４年の開幕戦、メルボルンを楽しみにしている。これまでのテストがかなり満足いく結果に終わっており、来季に向けて自信を持っているのだ。
「序盤のテストではかなり手応えがあった」とラルフ。「シーズンの第１戦目から競争力を発揮できるクルマで参戦できるね。自信を持ってそう言えるよ」
　来季はグランプリの週末を１基のエンジンで過ごさなければならないが、ラルフは心配していない。「ＢＭＷはここ数年素晴らしい仕事をしてきた。レギュレーションが変わったって、ＢＭＷの性能の高さに影響はないだろう。でも、新ルールが及ぼす影響を予想できるほどは技術的なことは分からないんだけどね」
　ラルフは２００４年のある１戦を特に楽しみにしている。「バーレーンは新基準となるだろうね。非常に難しいサーキットで、施設は一流だ」と、最近バーレーンを訪れたラルフ。バーレーンの特徴についてはこう語る。「ダウンヒルセクションでは、クリッピングポイントがブラインドになっていて、視界が悪いんだ。あと、コースが砂っぽいかもしれない」
　しかし、確実に言えるのは、ＢＭＷウイリアムズのドライバーにとって、２００４年は今年よりもさらにタフなシーズンになるだろうということだ。「２００４年はトップのマシンのパフォーマンスがさらに拮抗してくるだろうから、かなり大変だろうね」

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