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レッドブルへのアドバンテージを取り戻したいフェラーリF1、マイアミに新パーツ導入へ。大型アップデートはスペインの予定

2022年4月30日

 フェラーリは、整然とした計画のもとでF1-75の開発を進め、それがシーズン序盤3戦で成果を上げた。シャルル・ルクレールがバーレーンとオーストラリアで優勝、サウジアラビアで2位に入り、マックス・フェルスタッペンを大きく引き離してランキングトップに立ったのだ。しかし第4戦エミリア・ロマーニャGPで敗北したことで、チーム代表マッティア・ビノットと技術グループは、当初のプランをわずかに変更することを決めた。


 イモラでフェラーリはレッドブルに勝つ速さがなく、そのうえ、ルクレールはミスを犯し、余裕でつかめるはずだった3位を逃がして6位に沈んだ。カルロス・サインツは決勝スタート直後の事故でリタイアした。


 フェラーリは、スペインGPで大規模なアップグレードを行うべく作業を進めている。しかし、その前のマイアミに新たな空力パーツを持ち込むことを決めた。


 レッドブルの優れたトップスピードに懸念を抱くビノット代表は、エミリア・ロマーニャGP直後、次戦マイアミでエアロパッケージをモディファイすると明かした。

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP マッティア・ビノット代表(フェラーリ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP マッティア・ビノット代表(フェラーリ)

「マイアミはここまでの4戦よりも高速のサーキットであることを考慮し、異なるリヤウイングを持ち込む予定だ。これはトップスピードとダウンフォースの優れた効率が求められるサーキット用に設計したものだ」とビノット。


「レッドブルもミディアム/ローダウンフォースレベルの新しい空力パッケージを導入することは分かっているので、間違いなく面白い戦いになるだろう」


 フェラーリは、新リヤウイングの効率向上を助けるようフロント部分にも変更を加える。ただ、本格的な変更が行われるのは、スペインGPになる見込みだ。

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 一方で、フェラーリのパワーユニット部門は、シーズンスタート前からの計画どおりに事を進めているようだ。彼らは066/7パワーユニットの信頼性に十分な自信を持つに至った。ダイナモ上で、パワーユニットが7グランプリ分の距離を問題なく走り切り、何の問題も発生しなかったため、フェラーリは、マイアミGPで、シーズン5戦目を迎えるルクレールのエンジンのモードを上げる余裕が出てくる。


 また、オーストラリアでコーフオスした際のサインツ車のパワーユニットについて、ファクトリーでチェックを行ったところ、ダメージの兆候は見られなかったという。従って、そのパワーユニットは少なくとも今後8戦の金曜用として使うことができる。そうすれば、ユニット2の方を土曜と日曜のみで使用し、走行距離を節約できることになる。

2022年F1第3戦オーストラリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がコースオフし、リタイア
2022年F1第3戦オーストラリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がコースオフし、リタイア

 フェラーリは、マイアミで新しいMGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスを導入することも可能だ。ダイナモテストにおいて、新しいハイブリッドユニットは顕著なパワー向上をもたらすことが分かっている。それがロングストレート終盤に回生エネルギーが切れてしまうクリッピングを軽減することにつながるため、高速のマイアミのサーキットに導入するならば、大きな効果を発揮するだろう。


 スペインGPでは、フェラーリはポーパシング対策のための新しいフロアやエアロパッケージを導入する見込みだ。現状では、ポーパシングが、ストレートやブレーキングにおいてF1-75の効率に影響をおよぼしている。
 この4戦、レッドブルは毎戦マシンアップグレードを行い、基本的に変更されていないF1-75を上回るパフォーマンスを発揮するようになった。フェラーリは、スペインでの次なるステップによって、レッドブルに対するアドバンテージを取り戻すことができると自信を持っている。



(Grandprix.com)


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