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レッドブル&HRC密着:「こんな結果になると思っていなかった」ウエットでアップデートの効果は見えずも、総合力で上回る
2022年4月25日
F1第4戦エミリア・ロマーニャGPで優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、こう言って今シーズン初のポール・トゥ・ウインを喜んでいた。
「チームとして1-2フィニッシュを達成できて、信じられないくらいにうれしい。本当に最高の1日になった! 今日はすべてがうまくいった。この週末に入る前は、こんな結果になるなんて思ってもみなかった」
優勝した本人が、信じられないという思いでいたのだから、見ている私たちの多くも同じように信じられない気持ちだったのは当然だろう。
エミリア・ロマーニャGPのレース後のトップ3会見で、こんな質問がフェルスタッペンに飛んだ。それは、「このレースでフェラーリに完勝したレッドブルが、現時点で最速のマシンだと思うか?」という質問だった。
フェルスタッペンはこう答えた。
「その類の質問に答えるのは本当に難しいんだ。なぜなら、サーキットによって、速さが違うからね。メルボルンを見れば、間違いなく僕らは最速ではなかった」
今年のマシンは、レッドブルがやや高速コーナーで速く、フェラーリはオールラウンドだが、どちらかといえば低〜中速コーナーに強いと言われている。
しかし、オーストラリアGPが行われたアルバートパーク・サーキットとエミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラは、同じような速度域のコースであることは、優勝したドライバーの平均速度を見ればわかる。オーストラリアGPで優勝したシャルル・ルクレール(フェラーリ)の平均時速は209.254kmで、エミリア・ロマーニャGPのフェルスタッペンのそれは201.262kmだった。エミリア・ロマーニャGPはウエットコンディションでスタートしたため、実際にはもう少し平均時速は高いが、それでもコースが改修されて高速化したアルバートパークを大幅に上回るほどではない。
では、何がこの2週間でフェラーリとレッドブルの力関係を逆転させたのか。最初に思いつくのは、レッドブルがこのエミリア・ロマーニャGPに投入したアップデートだ。しかし、フェルスタッペンはそれだけではないという見解を示した。
「ほとんどのセッションがウェットコンディションだったから、投入したアップデートがどれくらい効果があったのかはまだクエスチョンマークだ」
そして、こう続けた。
「たとえ、最速のマシンを手に入れたとしても、バランスが悪ければ、うまくいかない。今年の新世代マシンは、セットアップがとても重要なんだ」
メルボルンではフェルスタッペンはアンダーステアに手を焼いていた。それがこのイモラではフェラーリがアンダーステアに悩んでいた。
つまり、レッドブルの総合力が、2016年以来6年ぶりの1-2フィニッシュを実現させたのである。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

