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サウジアラビアGP出場拒否は不可能だったドライバーたち。F1ボス、開催地の基準見直しは約束

2022年4月4日

 3月25日、F1サウジアラビアGPのFP1セッション中に、ジェッダ・サーキットからわずか9kmしか離れていないアラムコの石油精製プラントがミサイル攻撃を受けた。これに懸念を感じ、F1ドライバー全20人がその日の夜に4時間にわたりミーティングを行ったが、結局は同地にとどまり、レースに出場することを受け入れた。しかし彼らは、F1ボスから、開催地の基準を再検討するという約束を取り付けたという。


 話し合いを行っていた際、少なくとも5人のドライバーは、すぐさまジェッダを離れる決意を固めていたといわれる。しかし全ドライバーはレースをすることを受け入れ、その際に、彼らの協会グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)を通して、F1のCEOステファノ・ドメニカリとFIA会長モハメド・ビン・スライエムに対して、グランプリ開催地を選択する基準を真剣に見直すよう要求し、その保証を受けた。今後の開催地に加え、サウジアラビアGPなど、すでにカレンダー入りしているグランプリも対象になる。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・サーキット近郊の石油施設がミサイル攻撃を受けて炎上
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・サーキット近郊の石油施設がミサイル攻撃を受けて炎上

 ドライバーたちが、サウジアラビアGPに予定どおり出場するよう、とてつもないプレッシャーをかけられたことは明らかだ。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、「誰もがそれについての意見を持っていると思う。でも、僕が何を考えているかを話すのは賢明ではない」と述べた。


 ドライバーたちは土曜と日曜の走行を拒否すれば、出国が困難になる可能性があるというプレッシャーをかけられたといわれており、その脅しはチーム関係者にも及んでいたとみられている。たとえそれが完全に事実ではなかったとしても、ジェッダがグランプリ開催のために支払う1億ドル(約122億円)と、メインスポンサーとしてアラムコがF1に支払う1億ドル(約122億円)は、ミサイル攻撃という出来事があってもグランプリを続行させるうえで十分有効だったことは間違いない。


 ダニエル・リカルドは、ドライバーたちは、チームスタッフのことも考慮しながら話し合いを行ったと語った。


「正直に言って、あらゆる行動によって引き起こされる反応に関しても、議論を行った」とリカルドは言う。
「4時間半の間に何が話し合われたのか、そのあらゆるトピックについて想像がつくはずだ」


「もちろん、僕たちドライバーだけで判断を下せるわけではない。それ以外にもいろいろなことや、他のスタッフたちのことも考慮に入れた。自分たちの行動に関して、利己的に見られることは決して望まない。それは明らかだ」


「また、過度に自己中心的になり、決定しないことで他の人たちに影響を及ぼすことも望んでいない」


 バルテリ・ボッタスは、「少なくとも、F1はこのレースを含め、今後、すべてのイベントについて再検討することを、僕たちに約束した」と明かした。


「僕たちが出かける先が適切な場所であるようにすると約束したんだ。僕たちの安全性を100パーセント保証できる場所だ」

2022年F1第2戦サウジアラビアGP サーキット近郊の石油施設がミサイル攻撃を受けた後、FIA会長モハメド・ビン・スライエムとF1のCEOステファノ・ドメニカリが会見

 フェラーリのドライバーたちは、F1開催地について詳細に見直す必要があるとの考えを示している。シャルル・ルクレールは「今回のレースの後に、このことについて議論をすべきだ。すべてが落ち着いた後に、見直して、検討する」と発言、カルロス・サインツは「この24時間に起きたことは、今後に向けて議論し、考慮しなければならない問題だ」と述べた。


 サウジアラビア予選後、ルイス・ハミルトンは「早くここから出て、家に帰りたい」と述べた。この週末のドライバーたちの心境は、ハミルトンのこの言葉に集約されていたといっていいだろう。



(Grandprix.com)


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