12月1日付けで、マイク・ガスコインがシャシー開発担当テクニカルディレクターとしてパナソニック・トヨタ・レーシングに加入した。このF1で最も“若い”チームに加わってから初めてのインタビューで、彼はトヨタへ移籍した理由や長期的な目標などについて語ってくれた。
Q:マイク、あなたがトヨタ・レーシングへの移籍を決めた理由は何だったのでしょう?
マイク・ガスコイン(以下MG):F1で勝とうというトヨタの決意はきわめて明確だと思う。究極的には世界選手権を勝ち取ることが目標だ。トヨタはそれに向けてあらゆる努力を惜しまないだろう。それがこのチームに加わることに決めた最大の理由だ。
Q:テクニカルディレクター(シャシー担当)として、どんな役割を果たすことになるのですか?
MG:基本的には、ケルンの工場とレースやテストの現場で、トヨタF1シャシーの設計と運用に関するすべての技術的な面をカバーするのが私の役目だ。エンジンについてはテクニカルディレクター(エンジン担当)のルカ・マルモリーニが担当している。
Q:来年のTF104の設計にはどのくらい関与することになりますか?
MG:TF104はシーズン序盤から十分な戦闘力を発揮してくれるはずだから、あまり私が関与する必要はないだろう。むしろ重要なのは、トヨタを世界選手権を勝ち取る力のあるチームにしていくことだ。04年の車に全力を集中したからといって、すぐにその目標が達成できるというわけではない。私たちはもっと長期的に将来を考えている。
Q:ケルンへ引っ越すのですか?
MG:今のところ、まだ家族はイギリスに住んでいる。子供たちの学校のこともあるからね。でも、やがてはみんなでケルンへ引っ越すつもりだ。
Q:多くのF1チームが“モータースポーツ・バレー”とも呼ばれるイギリスに本拠を置いていますが、ドイツに本拠があることはトヨタにとって何らかの障害あるいは利点になっていますか?
MG:現代の通信技術を持ってすれば、F1チームの本拠がイギリスにあろうが、ドイツにあろうが、どこにあろうが基本的に大差はないと思う。ただ、短期的には、単純に引越しを嫌がる人もいるから、スタッフを集める上でそれが問題になるかもしれない。でも、まあ全体としてはまったく問題はないと思っている。
Q:チームにうまくなじむまでにどのくらい時間がかかると思いますか?
MG:過去に何度もチームを移った経験があるが、違うチームへ来るとすべてがだいたい同じようでいて、同時にすべてが微妙に違うんだ。私がチームになじむのに長い時間がかかるとは思わないよ。逆にチームが私になじむまでには少し時間がかかるかもしれないが、いずれにしても問題になるとは思っていない。
Q:まだ少し気が早いかもしれませんが、04年シーズンに向けての抱負を聞かせてください。
MG:チームの03年の成績をさらに上回っていかなければならないが、1月にTF104が走り始めるまでは、私たちがどんなポジションにいるのか本当のところはわからないだろう。しかし、当然の目標として04年はコンスタントにポイントを取り、この上昇ムードを維持しなければならないだろうね。