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メルセデスF1に新加入のラッセル、新車『W13』を前に感無量「シーズンを通して開発をしっかり進めていきたい」

2022年2月18日

 2022年にチャンピオンチーム、メルセデスF1に加入したジョージ・ラッセルは、ニューマシン『W13』の発表会で、正式にチームのレースドライバーとして登場した。ラッセルは、子どものころの“スーパーヒーロー”であるルイス・ハミルトンと同じチームで走るのは夢のようだと語った。


 24歳のラッセルは、今年、F1タイトル7回、優勝103回、ポールポジション103回をはじめ、数々の記録を持つ37歳のハミルトンとペアを組む。メルセデスのジュニアドライバープログラムのメンバーとして活動してきたラッセルは、2019年からウイリアムズで走り、今年ようやく念願のメルセデス入りを果たした。ラッセルは、パフォーマンスの面で不利なマシンに乗りながら、速さを見せて評価を上げていき、2020年サクヒールGPでは、ハミルトンが新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応が出て欠場したため、代役としてメルセデスで出走。予選2番手からレースをリード、チームのミスとタイヤトラブルにより優勝には届かなかったが、自身のポテンシャルを見せつけた。


 世代が異なる優秀なドライバー同士が組むことになり、今年のメルセデスのチームメイトバトルには大きな注目が集まる。

「ここでルイスの隣に座っているなんて、現実ではないみたいだ」とラッセルはニューマシン発表会のインタビューにおいて語った。


「幼いころの僕にとって、彼はスーパーヒーローだった。大人になって彼と一緒に走ることができるのは光栄なことだ。僕にとって学ぶための素晴らしい機会になるだろう」


 ニューマシンを前にして、感想を聞かれたラッセルは、「ルイスも僕も、シミュレーターでかなり走りこんだし、図面も見たし、何度もミーティングを重ねてきた」と述べた。

「スタッフ全員が多くの時間、作業、エネルギーを費やして、このマシンを作り上げたんだ。ハードワークの賜物だ。このマシンを見ると、感無量になる。シルバーが戻ってきたことも素晴らしい」


 長年メルセデスのメンバーとして仕事をしてきた経験を役立てて、新たなシーズンを有意義に過ごしたいと考えているラッセルは、今年最優先すべきと考えていることはと聞かれ「たくさんの変化がある年だから、オープンマインドで、あまりたくさんのターゲットやゴールを設けないことが大事だと思う」と答えた。


「シーズンのなかでたくさんの開発が行われていくので、そこに集中していきたい。正しい形で改善を果たしていく必要がある」


 チーム代表トト・ウォルフは、新技術規則が導入された今年、ニューマシン開発は大きなチャレンジだったとして、「我々のマシンに速さがあり、ルイスとジョージがマシンに満足することができれば、それはいいスタート地点といえる」と、語った。


 メルセデスは18日、シルバーストンにおいて『W13』のシェイクダウンを行っている。



(autosport web)


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