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「F1がモータースポーツ版WWEになってしまう」元ドライバーが“エンターテインメント優先”のFIAとリバティを痛烈批判
2022年1月6日
元F1ドライバー、ステファン・ヨハンソンは、2021年最終戦でのFIAレースディレクター、マイケル・マシの判断を強く批判し、FIAとF1商業権所有者リバティ・メディアはF1においてスポーツではなくエンターテインメントを優先しているとして、その方向性への懸念を示した。
最終戦アブダビGP決勝のほとんどをルイス・ハミルトン(メルセデス)がリードしていたものの、終盤のセーフティカー運用方法に関し、マシがレギュレーションに従った手順を取らず、独自の判断を下したことが、ハミルトンにとって圧倒的不利に働き、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイトルを獲得することとなった。
メルセデスからの強い抗議を退けたFIAだが、後に、この件を詳細に調査して今後の改善に役立てると約束した。
1980年から1991年にF1に出場したヨハンソンは、自身のブログにおいて、2021年のハミルトンとフェルスタッペンはふたりともチャンピオンにふさわしい走りをし、素晴らしい戦いを見せてきただけに、FIAが「間違った判断」によって戦いの最後に水を差したことが残念であると記している。
「多くの人々が議論に加わり、ルイス派とマックス派、どちらも強い情熱を示していることは、F1にとってポジティブなことだと思う。意図的かどうかは別にして、この論争はエンターテインメントとして高まりを見せている」とヨハンソン。
「だが、どこかでバランスを取る必要があると私は思う。マシが下した決定は、いかなる水準において考えても理にかなわないものだった。状況を公平に処理するための常識をいかなるレベルにおいても完全に無視したものだ」
「あの場合、やるべきことはただひとつだった。通常と同じことを行うこと、それ以前のレースで実際行ったとおりに行動することだった。残り5周でセーフティカーを出動させた後、彼らは赤旗を出すべきだった。最後まで公平さを保ち、興奮を持続させるための方法は、それ以外になかったのだ。そうすれば、コースを片づけている間に、全員がピットに戻り、新品タイヤに履き替えて、レースを再開することができた」
「それならタイトルがかかった5周を公平に実施することができただろう。だが、彼(マシ)は、(周回後れの処理について)いったん決断を下した後で、ぎりぎりになってからその指示を変更した。それが、マックスとレッドブルのためのレースをお膳立てすることになった。それまでルイスは完璧なレースをしていた。タイトルをつかむためにやるべきことをすべて成し遂げ、完璧なスタートも決めていた」
「この一年のなかでどういうわけか信じられないような間違った判断が積み重なり、エスカレートしてきた。最終戦でそれが頂点に達したといえるだろう」
■「F1がスポーツが二の次の“ショー”と化すところを見たくない」とヨハンソン
ヨハンソンは、レース業界に関わる人々は最終戦の一件に対して「皆、心底腹を立てている」として、FIAとリバティ・メディアが、エンターテインメントを優先し続けるなら、F1は危険な領域へと踏み入り、「モータースポーツ版WWF」(注:WWFは現在WWEとして活動するショープロレス)になってしまうとの懸念を示した。
「レースコントロールには大きなプレッシャーがかかっており、短時間で決断を下さなければならない状況下にあることは理解している。レースディレクターという仕事は、弱気な人間では務まらない。レースのダイナミクスをドライバーとチームの両方の視点から深く理解している、特別な人物でなければならないのだ」
「マシの経歴についてはあまりよく知らないが、彼にはホイール・トゥ・ホイールのレーシングにおける基本的なダイナミクス、レースのなかの境界線について何が許容されるかについて、基本的な理解が欠けていると、私は思う。最後の4戦におけるいくつかの動きは憂慮すべきものであり、それがモータースポーツの最高峰であるはずのF1で起こったのを見るのは辛いことだった」
「最後の4戦でルイスは、一切間違ったことをせず、状況を最大限に生かし、規律と忍耐を持ってマックスとの論争を避けてきた。その彼が最後のラップで事実上、タイトルを奪い去られたのは、胸をえぐられるような出来事だった」
「マックスとルイスのどちらも、2021年のタイトルにふさわしかった。ふたりとも高いレベルの走りをし、どちらのチームも同等のハイレベルのオペレーションをした。だからこそ、コース上で公平な形で決着がついていれば、素晴らしい幕切れになったのにと思う。しかし実際には、果てしない論争と対立が残された。それでもリバティの人々は、人々の関心の高さという面で、それがF1を新たなレベルに引き上げたと考え、不満を感じてはいないのだろう」
「だが、この方向に進んでいき、エンターテインメントがスポーツより優先されるなら、我々は非常に危険な領域に足を踏み入れることになるだろう。F1がモータースポーツ版WWF(WWE)に変わってしまい、単なるショーであり、エンターテインメントが優先され、スポーツは二の次にされてしまうところを、私は絶対に見たくない」
(autosport web)
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5/24(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
5/25(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
5/26(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |