レッドブル・ホンダ密着:PU導入以降、メルセデス以外のマシンのポール獲得は初。ライバルの牙城COTAで初優勝なるか
2021年10月24日
サーキット・オブ・ジ・アメリカズでF1アメリカGPが復活したのは2012年。シーズン終盤の10月から11月に開催されているためか、ここでタイトルが決することが少なくない。
そして、F1にパワーユニットが導入されて以降、2019年まで6回のグランプリで予選は常にメルセデスが席巻してきた。2014年と2015年はニコ・ロズベルグ、2016年から2018年まではルイス・ハミルトン、そして2019年はバルテリ・ボッタスと、いずれもメルセデスのドライバーがポールシッターとなってきた。
そのアメリカGPで、パワーユニットが導入された2014年以降、初めてメルセデス以外のパワーユニットを搭載したドライバーがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだ。
メルセデスのチーフストラテジストを務めるジェームス・ヴァレスはホンダのパワーユニットを次のように評価した。
「今年のホンダは素晴らしい仕事をしている。すでにホンダのパワーユニットは我々に完全に追いついた」
ホンダのパワーユニットがメルセデスに追いついたのは、パワーユニットの性能だけではない。信頼性に関しても大きく向上している。レッドブル・ホンダのふたりはICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kに4基目を投入しているが、これはそれぞれ接触事故によって1基を事実上失ったためで、パワーユニットの信頼性に問題があったからではなかった。
これに対して、メルセデスは、信頼性の観点からハミルトンがICEのみ前戦トルコGPに4基目を投入。チームメートのボッタスに至っては、第14戦イタリアGPに4基目を投入した後、第15戦ロシアGPに5基目、そして今回のアメリカGPで6基目を投入することとなった。4戦で3回のパワーユニット交換というのは、これまでメルセデスになかった事態で、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも次のように語っていた。
「昨年までのメルセデスの状況からすると非常に驚いています。何かトラブルがあるから交換しなければいけないのでしょうけど、PUメーカーにとってみれば非常につらい状況なのかなと思います。この先もどうなるかわかりませんが、他のメルセデス勢も変えていましたよね。なので厳しい状況なのかなと。驚いているといえば、驚いてます」
予選でメルセデスに土をつけたレッドブル・ホンダ。レースでも勝利すれば、2018年のフェラーリ(キミ・ライコネン)以来、メルセデス以外のパワーユニットを搭載したドライバーが勝つこととなる。メルセデスの牙城ともいえるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで勝利すれば、チャンピオンシップ争いでも大きな1勝になるに違いない。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |