トヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)は、10月15日、マイク・ガスコインと、パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターとしての契約を結んだことを発表した。
TMGとガスコインおよび彼がこれまで所属していたルノーF1チームとの間で合意に至ったもので、これにより、ガスコインは2003年12月1日よりパナソニック・トヨタ・レーシングチームに加入することになった。ガスコインは、パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターとして、チームの機能を強化することとなる。
TMG会長、冨田務氏は、以下のように語った。
「我々は常に、チームの技術開発部門の補強と強化を考えており、マイク・ガスコインをパナソニック・トヨタ・レーシングの一員として迎えられることは大変喜ばしい。彼は、Fの世界での15年もの経験があり、我がチームが将来成功するために、大きな役割を果たしてくれるものと期待している」
チームには、シャシーとエンジン部門の双方においてテクニカルディレクターが置かれ、ガスコインはケルンの工場およびレース、テストの現場でもシャシー技術を担当し、チーフデザイナーであるグスタフ・ブルナーと共に働くことになる。一方、ルカ・マルモリーニはエンジン部門のテクニカルディレクターとしてのポジションに付く。高橋敬三氏は、技術部門のチーフコーディネーターとして主にケルンのTMGと日本のトヨタ自動車の間で調整、技術の連絡を行い、ゼネラル・マネージャーとしてのノルベルト・クライヤーのポジションは変わらず、ブルナー同様、ガスコインの下で働くことになる。
ガスコインのF1におけるキャリアは、マクラーレンの空力スペシャリストとして1989年にスタートした。マクラーレンで3年間過ごした後、ティレルでシャシー技術者として3年間従事、その後、1993年からザウバーでの空力チーフとして開発を行う。1998年にはジョーダンでチーフデザイナーとして活躍後、テクニカルディレクターに就任。2000年末にベネトン(現ルノー)にテクニカルディレクターとして加わり、2003年12月より、パナソニック・トヨタ・レーシングにおいて彼の新たなキャリアを開くことになる。
マイク・ガスコインは次のようにコメントしている。
「素晴らしい3年間を過ごしてきたルノーF1チームを離れることは難しい決断であったが、パナソニック・トヨタ・レーシングにシャシー部門テクニカルディレクターとして加わることを非常に喜んでいる。そして、トヨタを世界チャンピオンチームにするという、新たな挑戦を楽しみにしている」