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レッドブル・ホンダ密着:4基目のICE投入は避けられない状況に。タイトル獲得に向け「いくつかの選択肢」を検討
2021年8月28日
2年ぶりに実施された8月の夏休み。本来であれば、心も体もリラックスできるこの期間に、レッドブル・ホンダは厳しい現実に次々と直面していた。
まず第10戦イギリスGPでクラッシュし、第11戦ハンガリーGPの予選後にクラック(亀裂)が入っていたことが判明したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のパワーユニットだ。ハンガロリンクからHRD Sakuraに搬送されたフェルスタッペンの2基目のICEに入ったクラックは、HRD Sakuraでも確認された。
「現状、補修してなんとか使用できないかと検討しているという状況です。ただ、たとえ使えるようになったとしても、レースでは使えないということも同時に判断しています」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)
つまり、フェルスタッペンの2基目のICEは基本的に失ったと考えてよくて、今シーズンがこのまま20戦以上で行われれば、いずれかのグランプリでフェルスタッペンが4基目のICEを投入することは不可避の状況となった。
なお、ハンガリーGPの予選後にホンダが交換したパワーユニットが1基目でなく、3基目だったことに関して、ヨーロッパの一部のメディアが「ハンガロリンクはパワーサーキットではないので、3基目を投入するよりも、まだ使用できる1基目のほうがよかったのではないか」と、ホンダが下した判断が間違っているかのような報道を唱えているようだが、これは誤解である。
ホンダが1基目でなく3基目を投入したのは、1基目と2基目が若干異なるからだ。第7戦フランスGPに投入した2基目は信頼性に関する改善をFIAとライバルチームからの承認を得て行っている。予選後に何らかの不具合が発見されてペナルティなしで交換するためには、パワーユニットに限らず、まったく同じスペックのものしか使用できない。もし、ヨーロッパの一部のメディアが指摘するように、予選後に1基目に交換していたら、フェルスタッペンはピットレーンスタートとなる。結果的には多重クラッシュの被害を受けたことを考えると、ピットレーンスタートのほうがよかったかもしれないが、オーバーテイクが難しいハンガロリンクで、2列目を捨ててピットレーンスタートを選択するのはかなり勇気のいる判断。3基目投入は妥当な決断だったと言える。
またハンガリーGPでバルテリ・ボッタス(メルセデス)に衝突されたセルジオ・ペレスのパワーユニットも、HRD Sakuraで調査した結果、ICEが今後使用できないほどのダメージを負っていることが判明した。フェルスタッペンのクラッシュほど外部からの大きな衝撃は加わっていなかったが、冷却系などが破壊されたことで、ICEが修復不可能なダメージを負ったためだった。
ただし、ICE以外のターボ、MGU-HとMGU-Kについてはまだ調査中ではあるものの、使用可能な状況にある。
今後はレッドブル・ホンダがいつ4基目のICEを投入するのか。そしてそのとき、ホンダはICEのみ4基目を投入するのか。それともICEと一緒にターボ、MGU-H、MGU-Kも交換するのか。田辺TDは「時期と場合によって、いつくかの選択肢がある」と語っている。
その判断はレッドブル・ホンダにとって、タイトル獲得へ向けて、重要な決断になることは間違いない。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

