2003年F1シーズンは、今週末の最終戦日本GPで最高の盛り上がりを見せる。コンストラクターズ選手権5位の座を争う5チームはわずか6ポイント差内にひしめいており、その中にトヨタ・レーシングも入っている。トヨタは10戦連続の予選10位入りを目指しながら、ホームレースとなるこの地でより多くのポイントを獲得し、ポジションアップを狙いたいところだ。
オリビエ・パニスにとってこの週末は自身10度目の日本GPとなる。鈴鹿ではリジェで走った95年と96年にそれぞれ5位と7位に入っている。
「鈴鹿はすばらしいサーキットだし、こんなエキサイティングなシーズンを終えるにはぴったりの場所だろう」とパニス。「とても高速なトラックだが、低速コーナーやバンク、長距離ストレートや高速の切り返しなどがうまく組み合わせられていて、僕らの車にはきっと合うはず。S字はもっともラップタイムを稼げる場所だから、ここに重点を置いていくよ」
「日本GPはもちろんトヨタにとっては特別なイベントなので、(トヨタがイベントを行ったお台場の)メガウェブからもたくさんの人が来てくれれば、この週末の鈴鹿はまた格別な雰囲気になるだろう。チャンピオンシップで5位の座を争っているチームはできるだけ上位を目指しているし、僕も今まで以上にポイントを狙っていきたい」
クリスチアーノ・ダ・マッタにとっては今回が鈴鹿初体験となるのだが、彼に言い訳は不要なようで、とにかくできるだけ多くのポイント獲得を狙いたいと話す。
「今までに鈴鹿を走ったことはないんだが、見たり聞いたりしたところではとてもテクニカルなサーキットらしいから、可能な限りいいセットアップができるよう金曜午前中のセッションが特に重要になりそうだ」
「オリビエと僕は先週の日曜から日本で忙しくしていて、TF103の走りを東京のファンに見てもらうためにメガウェブでイベントを開いたりした。すごくたくさんの人が集まってくれてとても驚いたよ。みんなの応援に報いるためにもトヨタのホームレースでポイントを取れるよう頑張りたい。個人的には自分のドライバーズ選手権のポジションアップのためにも頑張るよ」