前戦アメリカGPで、チーム・ザウバー・ペトロナスは、ハインツ−ハラルド・フレンツェンとニック・ハイドフェルドが両者合わせて10ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権も5位へとアップする奮闘をみせた。
将来の身の振り方に大きなクエスチョンマークが付いているニック・ハイドフェルドだが、インディアナポリスで5位に入っており、鈴鹿では再びポイント獲得を目指し、来季に向けたチームの足固めに貢献する。
「鈴鹿は僕のお気に入りのトラックだが、130Rとシケインの流れへの影響がどう変わったのか興味深い」。そう語るハイドフェルドは当地で昨年が7位、一昨年が9位だった。「130Rはより楽なコーナーになったんじゃないかと思うが、それでも挑戦的であることに変わりはないだろうね。走るときのダウンフォースのレベルによって難しさも変わってくる」
「S字もまた、他のセクションを台無しにしないようセットアップに妥協が必要な特別なコーナーだ。そこがばっちりいったときの満足感といったらないよ。日本のファンはすばらしい。みんなとても熱狂的でF1のためにすべてをかけているようだ。インディアナポリスのアメリカGPでは力強い走りができて、ザウバー・ペトロナスC22のポテンシャルを示すうれしい一戦になった。速さがあり信頼性もあり、当然次もポイントを狙えるので、日本でのレースをとても楽しみにしているよ」
チームメイトのハインツ−ハラルド・フレンツェンもまた日本GPを楽しみに待つ。鈴鹿のトラックが好きだということもあるが、インディで見事な3位の座を射止めた後で、シーズンをいい形で締めくくりたいと考えているのだ。この一戦は彼にとって、最後のF1レースになるかもしれない。
「今年はスパがなかったから、鈴鹿が僕にとって一番のサーキットだし、最も難しいコースだ」とフレンツェン。「いいラップタイムを出すためには特別な流れをつかむ必要があるとても面白いトラックだね。すばらしいコーナーがいくつかある。ピット裏の2つの左コーナー(広くて長く1つのコーナーになっている)は本当に首がキツいね。3.5〜4Gが長時間にわたってかかる。身体的に相当キツい」
「スプーンカーブや130Rなど他のセクションも技術が必要とされる。シケインはトラック中で唯一、ハードブレーキングが必要で、空力の作用を感じなくなる場所。オーバーテイクにはもってこいだ」
「鈴鹿での最高の思い出はF1で初めて走った時のことで、1994年にザウバーで予選3位に入った。1997年には表彰台に上がったよ。ファンもまた特別で、あそこに行くのがいつも楽しみになるような雰囲気を作ってくれている。抑えられないくらいの熱狂ぶりだよね!」