ルノーのヤルノ・トゥルーリとフェルナンド・アロンソは、今シーズン最後のレースを楽しみにしている。これが終わると友人や家族と一緒に過ごせるからではなく、カレンダー上最もチャレンジングなサーキットでレースができるからだ。
たいていのドライバーにとって、鈴鹿はカレンダー上もっとも腕のなるサーキットだ。カーブやシケインの走りがいについて賞賛するのはトゥルーリやアロンソだけではない。
トゥルーリは次のように語っている。「鈴鹿は僕の大好きなタイプのサーキットだ。ドライバーやマシンに大きな技術が必要とされるからね。コーナーも色々なタイプのものがある。鈴鹿でコンペティティブであるには、あらゆることが要求される」
「1番難しい所は、ピット奥に続くS字コーナーだ。はじめから終わりまで完璧なライン通りが要求されるからね。それぞれのコーナーのライン取りによって次のコーナーに入っていくスピードが決まるんだ。とても難しいけれど、楽しくもあるね」
僚友のアロンソも、トゥルーリと同意見のようだ。「鈴鹿は、F1マシンのドライブにとって本当に素晴らしいサーキットだ。130Rが昔と少し変わったので、難しさが若干減った。とはいえ、S字カーブをはじめ、他のすべてのコーナーにおいて、ひとときも気を緩めることはできない」
「ある意味で、鈴鹿はセットアップが単純だ。あらゆることに対応したマシンを完成させればいいのだからね。実際には、いろいろと妥協しなければならないということでもあるけれど。従って、シャシーを調整し、適したタイヤを選ぶために公式練習でハードワークに徹しなければならない。しかし、鈴鹿のレースはうまくいくと思う。鈴鹿は僕たちと相性がいいサーキットだからね」
トゥルーリもまた、アロンソと同じように、鈴鹿でのR23の競争力に自信を持っている。チームもR23にスペインやハンガリーで見せたようなパフォーマンスを期待している。
「鈴鹿はR23Bと相性がいいと思う。最近の数イベント以上にコンペティティブな走りが期待できると思う」とアロンソ。「シルバーストンからR23のB型を使い始めて以来、マシンはどのタイプのサーキットでもとてもコンペティティブな走りを見せている。しかも、鈴鹿のトラックの性格は僕たちのマシンに向いている」
「スタッフたちも今年1年通してとても一生懸命働いてくれており、おかげで素晴らしい結果を残すことができている。最終戦では表彰台の一番高いところを狙っていく。それには、日本の素晴らしいファンのみんなの応援が必要だ」