今週末、ラッキーストライク・BARホンダは、2003年FIA F1世界選手権の最終戦に臨む。
今シーズン最後の一戦で、チームは、毎年鈴鹿に押し寄せる大勢の熱狂的なサポーターたちを前に、日本でのレースを行う。
鈴鹿サーキットは、ジャック・ビルヌーブとジェンソン・バトンの二人ともが気に入っているコースだ。ビルヌーブにとって、このコースでのハイライトは、2000年の6位フィニッシュだったが、昨年は残念ながら、BARは2台ともリタイアに終わっている。
ビルヌーブはこう語った。「今季は、不運続きでとても失望させられるシーズンだった。それはこの前の週末のインディも続いており、ジェンソンも僕もレースで完走することができなかった。ものすごく頑張って働いているのに、達成できるはずの結果が得られないというのはつらいね。日本GPはチャレンジングなレースで、タイヤがライバルに較べてどんなパフォーマンスをしてくれるかによって、かなり左右されるだろう。鈴鹿でいい成績でフィニッシュできれば嬉しいね」
「全体として、鈴鹿は素晴らしいコースだ。グランプリカレンダーに残っている中で、最も美しいサーキットのひとつだよ。シケインはあまり好きじゃないし、ヘアピンは楽しくないけど、まあOKだし、必然的なものだ。難しくて、力を試される高速コーナーがたくさんある。リズムをつかむのが難しいんだ。鈴鹿でいいラップを刻めると、本当にすごくいい気持ちなんだよ。僕らが現在レースをしているすべてのコースの中でも、鈴鹿は僕のお気に入りのコースだ。日本でレースをするのは好きだよ。1年の最後のレースだし、チャンピオンシップにとってもエキサイティングなシーズンの締め括りになるはずだ」
バトンはこれまでに3回、F1マシンで鈴鹿を走っている。去年は6位、2001年は7位、そして初めての年の2000年には5位でフィニッシュしている。彼がこのコースのファンなのも不思議はない。
バトンは次のように語った。「シルバーストンと共に、鈴鹿はカレンダーの中で僕のお気に入りのコースだ。このコースでは、1996年に初めてゴーカートでレースをしたんだ。それから、2000年にF1であそこを再訪したときは、ファンタスティックだったよ。それに日本という土地も大好きだ。文化は僕の慣れ親しんだものとは全然違っているけど、とても楽しめる場所だ。ファンの人たちは素晴らしい。彼らは物事の核心がよく分かっているし、すごく大勢集まってくれて、それを見ると嬉しいよ」
「F1マシンでレースをした最初の年に、僕は5位に入ったし、去年は6位だったから、今年はさらにいいリザルトを目指すつもりだ。サーキットの特徴は、ウチのマシンに合うはずだし、僕らは開発を推し進めるために、本当に頑張って働いてきているから、いいレースができるんじゃないかと楽観視しているよ。特に、この前のインディアナポリスでトップを走った後だしね。トップに立つのは最高の気分だったし、チームの全員が、鈴鹿でもっとチャンピオンシップポイントを加算するために、全力を挙げて頑張るはずだ。特にここは、ホンダとブリヂストンにとってホームレースだからね」