F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル・ホンダ密着:前戦以上に広がったメルセデスとの差。車体のアップデートとセットアップの熟成がカギ

2021年7月4日

 マックス・フェルスタッペンがF1第9戦オーストリアGPでポールポジションを獲得し、ホンダにとって、1991年以来の3戦連続でのポールポジション(PP)を達成した。


 日曜日のレースが終わっていないので、まだレッドブル・ホンダとメルセデスとの2連戦の決着はついていないが、少なくとも1周の速さにおいては、レッドブル・ホンダがメルセデスをレッドブルリンクでは完封していたことは間違いない。


 その要因はなんだったのか。2年前、ホンダがF1復帰後、初優勝を遂げたのがこのレッドブルリンクだった。そのレースでホンダが高地と暑さに弱いメルセデスを性能で上回っていたことから、今回もホンダのパワーユニットにその要因があると考えている者は少なくない。さらに今年はライバルであるメルセデス陣営から、ホンダの2基目のパワーユニットが強力になっているという旨の言葉がたびたび発せられ、海外のメディアからもホンダの2基目に興味が集まっていた。

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)


 金曜日の記者会見では、出席した田辺豊治F1テクニカルディレクターに多くの海外記者からその真偽を確認する質問が相次いだ。もちろん、田辺TDは「そう言ってもらえるのはうれしいですが、論理的にそんな事実はありません。1基目と2基目はまった同じスペックで、性能向上はありません」といずれの質問にもキッパリと否定していた。


 田辺TDの言葉が嘘でないことは今回、同じサーキットで行われた2連戦で図らずも明らかになった。もし、フランスGPから投入した2基目が1基目よりも性能が向上していたとしよう。先週のシュタイアーマルクGPも、今回のオーストリアGPも同じ2基目だから、メルセデスとの差は基本的に同じはずだ。


 しかし、この2戦の予選は、同じではない。シュタイアーマルクGPでのポールポジションのフェルスタッペンと、2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)との差は0.194秒だったが、今回のオーストリアGPでのポールポジションのフェルスタッペンとメルセデス最上位の4番手のルイス・ハミルトンとの差は0.294秒だった。つまり、1週間でレッドブル・ホンダはパワーユニット以外でメルセデスとの差をコンマ1秒広げたことになる。


 それがなんだったのかは、前日の『レッドブル・ホンダ分析』でも触れたように、車体のアップデートだ。シュタイアーマルクGPで予選5番手だったチームメイトのセルジオ・ペレスが、今回は3番手とメルセデスを上回っていることでもわかる。フェルスタッペンはすでにシュタイアーマルクGPから投入しているが、ニューパーツということで、データがそろった2週目の今回は、さらにそのニューパーツに合わせたセットアップが熟成されたと考えていいだろう。


 油断は大敵だが、今回の日曜日のレースではレッドブル・ホンダが5連勝する可能性が高いだけでなく、レッドブル・ホンダとして初の1-2フィニッシュも夢ではない。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2021年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得
2021年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

2021年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)



(autosport web)


レース

10/18(土) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
10/19(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/20(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アメリカGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ346
2位ランド・ノリス332
3位マックス・フェルスタッペン306
4位ジョージ・ラッセル252
5位シャルル・ルクレール192
6位ルイス・ハミルトン142
7位アンドレア・キミ・アントネッリ89
8位アレクサンダー・アルボン73
9位ニコ・ヒュルケンベルグ41
10位アイザック・ハジャー39

チームランキング

※アメリカGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム678
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム341
3位スクーデリア・フェラーリHP334
4位オラクル・レッドブル・レーシング331
5位ウイリアムズ・レーシング111
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム69
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー59
9位マネーグラム・ハースF1チーム48
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号