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【角田裕毅F1第8戦密着】アプローチ変更が奏功。僚友のリタイアで孤軍奮闘も10位入賞「ミスなく終えられてよかった」
2021年6月28日
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGPの予選を8番手で終えた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)だが、日曜日の決勝レースは11番手からスタートすることになった。予選のQ3でバルテリ・ボッタス(メルセデス)を妨害したとレース審議委員会が判断したからだ。
いったい何があったのか。タイムアタックを終えてインラップに入っていた角田がターン4へ向かっていたところ、後方からタイムアタックに入っていたボッタスがやってきた。ターン4で2台は接近。角田はターン4を大きく回ったが、ブレーキングポイントで走行ライン上にいたとして、ボッタスが無線で不満を述べ、メルセデスがレースディレクターに報告。レースディレクターのマイケル・マシが審議の対象に指定し、レース審議委員会がふたりのドライバーとそれぞれのチームのマネージャーを召喚し聞き取りを行った結果、妨害があったことを認め、3グリッド降格を言い渡した。
「正直あそこ(ターン4)では行くところがなかった。また、その前(ターン3からターン4にかけて)はアップダウンがあって、バックミラーで後ろが見えにくいんです。無線でチームから何も言われていなくて、(ボッタス)見えたときには、もうブレーキングゾーンにいたのでまっすぐ行くしかなかった。あの状況はどうにもできなかったです」(角田)
それでも、この日の角田は落ち着いていた。それはアプローチを変えて臨んだ前日の予選を8番手といい形で終えていたからだ。
その流れは、日曜日のレースでも維持できていた。スタート直後にチームメイトのピエール・ガスリーがアクシデントに見舞われて、アルファタウリ・ホンダの期待を一身に背負う形となったが、リラックスしてレースに臨んでいた角田は、最後まで自分のレースに集中していた。
しかし、予選でQ3に進出した角田はQ2でベストタイムを記録したときに装着していたタイヤで、3グリッド降格した11番手からレースをスタートしなければならず、ミディアムタイヤを履いてスタートした周りのドライバーたちのなかで、なかなか思うようなレースができなかった。それでも、「ポイントを獲ることが第一目標だった」という角田は焦ることなく、10位でチェッカーフラッグを受けた。
レースを終えた角田は、2戦ぶり3回目の入賞にも「ポテンシャル的には8〜9位でフィニッシュできるチャンスがあったと思うので、しっかりと分析して来週に向けて取り組んでいく必要がある」と喜びは控えめだったが、充実に満ちていた。それはアプローチを変えて、初めて臨んだ週末を自分の思い通りに過ごすことができたからだ。
「週末を通しても、アプローチ的には先週よりすごくよかったと思うので、その点はポジティブにとらえたい。ミスのないレースウィークを終えることができてよかったです。この流れを次週も維持して、ポイントを獲れるよう頑張りたい思います」
1点以上の価値がある週末だった。
(Masahiro Owari)
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5/30(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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5/31(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
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1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

