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【角田裕毅F1第2戦密着】クラッシュ直前はガスリーを上回る好ペース。速さを披露するも、“慣れ”が仇となったか
2021年4月18日
F1第2戦エミリア・ロマーニャGP予選Q1の最初のアタックラップだった。セクター2を通過した直後のバリアンテ・アルタでバランスを崩した角田裕毅は、マシンを制御できないまま、シケインの出口でコースアウト。タイヤバリアにリヤからクラッシュした。
セッションはすぐさま赤旗中断。直後にバリアンテ・アルタを通過したチームメートのピエール・ガスリーは「何が起きた?」とチームに無線で尋ねると、ガスリーのレースエンジニアは「彼はだいじょうぶ。でも、マシンはOKじゃない」と返信した。
いったい、何が起きたのか? 角田は次のように説明した。
「シケインの進入時にプッシュしすぎてしまいました。そのため、進入でマシンが不安定になり、大きなスナップが発生して、マシンをコントロールできずにバリアにスピンしてしまいました」
クラッシュする直前までは「マシンのフィーリングがとても良く、力強いラップだった」と角田は言う。実際、そのアタックラップのセクター1は24.216秒とアタックしていた15人中、ランド・ノリス(マクラーレン)に次いで2番目に速い区間タイムで通過していた。ガスリーが24.461秒だったことからも、角田のペースがいかに良かったかがわかる。
しかし、好事魔多し。セクター3に入った直後のバリアンテ・アルタにオーバースピードのまま進入し、クラッシュした。
「1セットのタイヤだけでもQ2に進出できたと思う」(角田)と悔やむように、そこまでプッシュしていなくても、角田はQ1を楽に通過していただろうことは、チームメートのガスリーがQ3に進出し、最終的に予選5番手を獲得していることが証明している。
にもかかわらず、なぜ角田はQ1からプッシュしたのだろうか? そのことについて、本人は何も語っていないが、F1マシンで最も走り慣れたサーキットだったことが、逆に仇になったという可能性はある。
しかし、限界で攻めることを要求されるF1ドライバーにとって、ミスは避けては通ることができないことも確か。テクニカルディレクターのジョディ・エギントンもこう語る。
「F1に挑戦する若いドライバーがミスするのはよくあること。だから、彼もそこから立ち直るだろう。最も重要なのは彼が無事だったこと。壊れたマシンは明日までに我々が修理するよ」
F1ドライバーとして、初めてクラッシュを喫した角田は「今日の予選でのクラッシュは僕のミス。チームに謝りたい」と謝罪した。しかし、気持ちはすでに日曜日のレースに切り替わっていた。
「今夜は気持ちをリセットして、明日のレースに臨みたい」
土曜日に自ら犯したミスを、日曜日に取り返してほしい。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

