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ハミルトンがフェルスタッペンとの激戦を制す。9位角田は日本人初のデビュー戦入賞【決勝レポート/F1第1戦】
2021年3月29日
3月28日現地時間午後6時、2021年の開幕戦バーレーンGPの決勝が行われ、2番手からスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが逆転で優勝を飾った。
気温は20度、路面温度は28度と金曜・土曜に比べると涼しいコンディション。メインストレートの向かい風は1.3m/sと強く、時折突風が吹き、路面には大量の砂が出ているなかでの決勝スタートとなった。
予選後、Q1終盤にターン1でダブルイエロー無視を犯したと判断されたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は5グリッド降格が科され最後尾からのスタートとなった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は予選でダメージを負ったフロアを交換し、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は今季2基目のESとCEを投入しているが、いずれも予選時に使用したものと同スペック品であるためペナルティの対象ではない。
ポールポジションのフェルスタッペンとメルセデスAMG勢、5番グリッドのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はQ2で使用したミディアムタイヤでのスタート。それ以外のQ3進出者はQ2で使用したソフトタイヤ、11番グリッド以下はウイリアムズの2台とエステバン・オコン(アルピーヌ)がソフトタイヤ、それ以外はミディアムタイヤでのスタートを選択した。ペレスと角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はQ2で使用した中古のミディアムタイヤでのスタートとなった。
フォーメーションラップでは、ターン12で突然ペレスのマシンの電源が落ちてコース上にストップ。これによりエクストラフォーメーションラップとなり、決勝は56周に減算となった。ペレスは自力でマシンの再始動ができ、ピットに戻ってピットレーンスタートとなった。
スタートでポールシッターのフェルスタッペンが好発進を決めてホールショットを奪い、アウト側に並びかけようとするハミルトンを抑えてトップに立つ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)はターン4からの出口でバルテリ・ボッタス(メルセデス)に並びかけターン5でパスして3番手へ浮上。ガスリーが5番手、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、8番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、9番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、10番手カルロス・サインツJr.(フェラーリ)と続き、角田は15番手に後退した。
ターン2の出口でニキータ・マゼピン(ハース)が単独スピンでクラッシュしたためセーフティカーが導入され、レースは4周目に再開。ペレスはこの間にピットインして別のミディアムに履き替えた。
ギリギリまで引っ張って加速したフェルスタッペンに対し、ハミルトン、ルクレールがターン1で並びかけるが、フェルスタッペンはなんとか抑える。しかしマクラーレン勢に抜かれたガスリーがターン6の入口でリカルドと接触してフロントウイングを失ってしまう。これでバーチャルセーフティカー(VSC)導入となり、ガスリーはピットインしてハードタイヤに交換する。角田はこの間にペレスに抜かれ16番手へ後退してしまい、走り始めのペースは周囲よりも1秒ほど遅く苦戦を強いられる。
フェルスタッペンはリヤが滑ると訴え、デフに問題があるのではないかと言いながらも後方のハミルトンとのギャップを広げていく。ボッタスは6周目のターン4でルクレールをかわし3番手を取り戻した。ノリスもルクレールに襲いかかるが、サイドバイサイドのバトルで押し出されるなど決定機はなかなか訪れない。9周目のターン4でようやくパス。ストロールもターン1でアロンソを抜いて7番手に浮上した。中団は4番手ノリスを先頭に5番手ルクレール、6番手リカルド、7番手ストロール、8番手アロンソ、9番手サインツJr.までがトレイン状態になる。
首位フェルスタッペンと2番手ハミルトンは2秒弱のギャップを維持し、3番手ボッタスはそこから5秒後方に留まる。ペレスと角田は周囲よりも速いペースを取り戻し、揃ってペースの上がらないベッテルを抜いて13番手・14番手へと浮上してきた。
11周目にアロンソがピットインしソフトからミディアムに交換。これを受けて12周目にノリスとルクレール、ストロール、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がピットインしこちらもミディアムに交換。ノリスとルクレールはアロンソの前でコースに戻る。
13周目にハミルトンがピットインしてハードに交換し、フェルスタッペンに対してアンダーカットを仕掛けてくる。リカルドとキミ・ライコネン(アルファロメオ)、オコンもピットインしミディアムに交換するが、アロンソにアンダーカットされてしまう。
ハミルトンはファステストを記録してアンダーカット圏内に入り、フェルスタッペンはこれに呼応せずにステイアウトを選択した。
16周目にはボッタスもピットインしハードに換えるが、17周目にフェルスタッペンがこれに続きミディアムに換える。これでフェルスタッペンはハミルトンにアンダーカットを許し、ペレスが抑えるボッタスの前2番手でコースに戻る。ボッタスは18周目のターン11でペレスをかわして3番手に上がった。ペレスは19周目にピットインしてハードタイヤに交換し、最後まで走り切る実質1ストップ作戦を狙う。
15周目にサインツJr.と角田がピットインし、角田はハードに交換してオコンの後ろ、ジョビナッツィの前14番手でコースに戻る。角田は21周目にオコンをかわして13番手に浮上し、前の集団に追い付いて行く。
角田の前の集団では、ステイアウトするベッテルに引っかかるアロンソが21周目のターン1でオーバーテイクに成功するが、サインツJr.もこれに続いてベッテルを抜き、さらにターン4でアロンソも捉える。アロンソはターン4でベッテルに抜き返されてしまい、続いてペレスにも抜かれてしまう。ベッテルは22周目のターン1で大きくロックアップしてオーバーシュートしポジションを落とした。24周目にはメインストレートで角田がDRSを使ってベッテルに追い付き、パスして12番手に上がり、26周目のターン1ではアロンソも抜いて11番手に浮上した。25周目にはペレスがサインツJr.を抜いて8番手、27周目のターン1ではストロールを抜いて7番手に上がった。
2番手フェルスタッペンはペースを上げてじわじわと首位ハミルトンとのギャップを縮めていき、27周目には2秒以内に縮める。ここでハミルトンがピットインして再び新品のハードタイヤに履き替え、フェルスタッペンのアンダーカットを阻止する戦略に出る。
30周目にボッタスもピットインするが右フロントの交換に手間取り10.9秒の静止時間に。これを見てフェルスタッペンはステイアウトでトップを快走する。
32周目にルクレールとリカルドがピットインしてハードに履き替える。翌33周目にはノリスがピットインしてルクレールの前のポジションを確保する。アロンソはここでリヤブレーキを失ってピットに戻りリタイアとなった。
角田も33周目にピットインし、ハードに交換してベッテルの後方13番手でコースに戻る。これでピットストップを残すフェルスタッペンが17秒差で首位、2番手ハミルトン、3番手ボッタスはさらに16秒後方。4番手ペレスはその8秒後方、さらに9秒後方に5番手ノリス、ルクレール、リカルド、ストロール、9番手サインツJr.と続き、角田は38周目にターン4でライコネンをパスして10番手入賞圏に入った。
ペレスは38周目に最後のピットストップをこなしてストロールの前に戻り、一度はターン4で抜かれるもののすぐに7番手を取り戻した。
フェルスタッペンはタイヤが厳しくなり39周目にピットインし、ハミルトンの後方2番手に戻る。しかしフェルスタッペンはハミルトンより11周フレッシュなハードタイヤで1周1秒近く速いペースで急速に追いかけていく。だがハミルトンもペースを上げてこれに対抗していく。
ペレスは44周目のターン1でリカルドを捉えて6番手へ。その後オコンに抜かれたベッテルは止まりきれずに追突して両者ともスピンしてしまう。サインツJr.は46周目のターン1でストロールをパスして8番手へ浮上。9番手ストロールは角田よりペースが1.5秒遅く、角田はこれを捕まえるべくプッシュしていく。
49周目にハミルトンとフェルスタッペンのギャップは2秒を切り、コース上でのふたりのバトルとなる。51周目のターン10でハミルトンはロックアップしてオーバーシュート。両者のギャップは1秒を切り、フェルスタッペンはDRS圏内に入る。
53周目のターン1ではハミルトンがインを守るが、ターン4でフェルスタッペンがアウトに並びかけ大外刈りでパス。しかしターン4のコース外を使って抜いたため、続くターン10の先でハミルトンにポジションを譲り返すこととなった。
しかしハミルトンも最後の力を振り絞ってプッシュし、フェルスタッペンはここからハミルトンに追い付ききれず、DRSを使うものの最終ラップのターン1では仕掛けられず。ターン4でも並びかけることはできなかった。そしてハミルトンは0.745秒差で逃げ切って開幕戦を制し、フェルスタッペンは惜しくも2位となった。
後方では角田がストロールに追い付き9番手争いを展開。最終ラップのターン1でインに飛び込んでストロールをパスし、9番手でフィニッシュ。デビュー戦で入賞し、2ポイントを獲得してみせた。
3位ボッタスは54周目にピットインしてミディアムに履き替え、タイムアタックを行い最終ラップに1分32秒090を記録してフェルスタッペンからファステストラップを奪った。4位ノリス、5位ペレス、6位ルクレール、7位リカルド、8位サインツ、9位角田、10位ストロールというトップ10となった。
(Mineoki Yoneya)
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |