最新記事
- F1の全10チームが、多様性と包括を改善するた...
- ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を...
- ローソン16位「問題を抱え、戦略もうまくいか...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラッ...
- 「伝統を受け継ぎつつ常に前に」。2025年日本...
- 市川團十郎がF1日本GP公式アンバサダーに就任...
- チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンフ...
- レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存...
- 「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッ...
- HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝...
MCL35Mの理解ではノリスが一歩リードか。リカルドはマシン特性への対応が必須/F1チームメイト比較(4)
2021年3月23日
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたプレシーズンテストを終え、現在はチーム、ドライバーともに同地で行われる2021年シーズンの開幕戦に備えているところだろう。今回はテストで見えた各チームのドライバーふたりのパフォーマンスを比較。連載第4回は、マクラーレン・レーシングのランド・ノリスとダニエル・リカルドだ。
────────────────────
プレシーズンテストでは、1日1チーム1台しかマシンを走らせることができない。これまでなら、1日おきにドライバーを交代させるというケースが多かったが、今年のプレシーズンテストは合計3日間しかないため、ふたりのドライバーを均等に乗せようとすると、どうしても1日の途中で交代するしかない。
ただし、ドライバーを交代させると、シートやペダル周り、さらに場合によってはセッティングも変更しなければならないため、準備に時間を要する。テストのスケジュールは前半と後半のそれぞれ4時間の間に1時間しかインターバルがないため、どのチームも効率の良いタイミングでドライバーを交代させる方法を採っていた。
そのなかで、マクラーレンは他チームとは少し違った方法でふたりのドライバーに新車をテストしてもらっていた。それは初日と2日目の前半セッションをダニエル・リカルドが担当し、後半セッションをランド・ノリスが担当するというやり方だ。つまり、セッションごとにマクラーレンはドライバーを変更し、それにともない準備も行っていた。これは準備するメカニックにとって忙しくなるだけでなく、セッションごとにドライバーを担当するエンジニアたちも交代するため、簡単なことではない。
マクラーレンがあえてその方法でプレシーズンテストのプログラムを立てたのは、理由がある。それはできるだけ、同じコンディションで新車のフィードバックをドライバーから得るためだ。たとえば、初日と2日目でマシンになんらかの変更を加えたとして、それを運転するドライバーが前半と後半で変わってしまっては、マシンのフィーリングの違いがマシンの変更なのか、路面コンディションの違いなのかがわからなくなってしまう。ノリスも「このようなプログラムで走行を理解することは、新車の素性を見極めるために、良いことだと思う」とチームを信頼していた。
初日と2日目にいずれもノリスのほうが上位のタイムを記録し、リカルドが中団に埋もれる形となったのは、リカルドが路面温度が高い前半セッションを担当していたからだった。そのことはリカルドも理解しており、2日目を終了した後にはこうコメントしていた。
「いまの僕に足りないのは夕方のセッションだ(笑)。この2日間は路面温度が高い日中のセッションを2回走ったからね。でも、明日は後半セッションだ。夕方日没にかけては、もう少しマシンをプッシュできるだろう。そこで自分がどれくらい快適に走れるかを理解したい」
果たして、リカルドがマークした3日目の後半セッションでの自己ベストタイムは、前日までの自己ベストよりも約1.9秒速い1分30秒144。ただし、ノリスは2日目の段階ですでに1分30秒586を同じC4で記録しており、3日目の前半セッションでも1分30秒661を出していることを考えると、現時点では今年でマクラーレン3年目のノリスのほうが2021年のマシン『MCL35M』を自分のものにしているようだ。
リカルドにとっての課題は、マクラーレンが持つ独特なブレーキングだろう。マクラーレンは2007年から日本の自動車部品メーカー『曙ブレーキ工業』とブレーキシステムを共同開発している、唯一のチーム。またリカルドはレッドブル、ルノーと比較的レーキ角の大きい車体コンセプトを持ったチームのマシンを走らせてきたが、マクラーレンはこのコンセプトを昨年から見直し、その特性にも対応しなければならない。
ただリカルドはレッドブルからルノーに移籍し、そこでもしっかりマシンの特性に適合して、表彰台にも上がったほどの実力の持ち主。シーズンを通して、ノリスの後塵を拝し続けるとは考えにくい。
▼データ
ダニエル・リカルド
【ベストタイム】全体7番手 1分30秒144 C4
1日目:7番手 1分32秒203 45周 C2
2日目:9番手 1分32秒215 52周 C3
3日目:7番手 1分30秒144 76周 C4
【走行距離】
全体13番手 173周(936km)
ランド・ノリス
【ベストタイム】全体14番手 1分30秒586 C5
1日目:2番手 1分30秒889 46周 C3
2日目:4番手 1分30秒586 52周 C4
3日目:11番手 1分30秒661 80周 C3
【走行距離】
全体16番手 154周(833km)
(Masahiro Owari)
関連ニュース
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |