F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル・ホンダ分析:開発が間違いでなかったことを証明したテスト最終日。最速タイム記録も、慎重な姿勢

2021年3月15日

 プレシーズンテスト最終日、レッドブル・ホンダは前日までとは異なるテストプログラムを消化していた。初日にマックス・フェルスタッペンが新車のデータ取りを行い、2日目にセルジオ・ペレスがレースシミュレーションを無事完了。3日目は前半と後半のセッションでドライバーを変え、それぞれセットアップを煮詰めた後、予選シミュレーションを行った。


 午前10時から開始された前半セッションを担当したのはペレス。このテストで初めてC4タイヤを履いて、1分30秒187のトップタイムマーク。これは前日にバルテリ・ボッタス(メルセデス)が記録した1分30秒289を上回る今年のプレシーズンテスト最速タイムだった。


 テストを終えたペレスはこう振り返る。


「レッドブル・ホンダのマシンは多くの面でいままで乗ってきたマシンとは大きく異なる。運転方法が大きく異なるので、そのスタイルに適応しなければならない」


 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターもそのことを認めている。


「昨年まで異なるチームの車体やパワーユニット(PU)に乗っていたので、そことの差をいろいろと話を聞きながらやっていました。すぐに対応できるところとできないところがありますが、我々にとってはいろいろと勉強となることで、いいところはそれを実現できるようにやっていきたい」(田辺)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1プレシーズンテスト3日目 セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)


 午後3時から開始された後半セッションでRB16Bのステアリングを握ったフェルスタッペンも、この日はピットインとピットアウトを何度か繰り返していたところを見ると、4時間のセッションのうち、最初の3時間はC2とコントロールタイヤを履いてのセットアップ作業。残り1時間を切ったあたりから、軟らかめのタイヤとなるC3とC4タイヤを履いてのパフォーマンスランを行っていた。


 ベストタイムは全体のトップタイムとなる1分28秒960。しかし、最後のアタックでは1コーナーでニキータ・マゼピン(ハース)に引っ掛かり、アタックを途中で断念。したがって、現時点ですでにRB16Bには1分28秒960以上のポテンシャルがあることは明白。


 田辺TDも「本当の戦闘力は、開幕戦にならないとわかりません。予選で速さが、そしてレースでは強さが見えてくるでしょう」と前置きしつつも、「ただ、テストをトップで終えたということは、ここまで開発してきたことが間違いできなかったという意味で、さらにモチベーションが上がる結果だったと思います」と、テスト終了後にポジティブなコメントを発していた。


 トップタイムでテストを締めくくったフェルスタッペンも慎重な態度を崩さない。


「いいテストだったけど、それで何かが保証されたわけではない。勝つためには、常に改善を怠ってはいけないから」


 しかし、最後にこう語った。


「マシンの感触が全体的にいいことは確か。だから、レースに臨むのが楽しみだ」


 ホンダにとってF1ラストイヤーの2021年は、これまでとは少し違った雰囲気に包まれながら、開幕戦を迎えようとしている。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1プレシーズンテスト3日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2021年F1プレシーズンテスト3日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1プレシーズンテスト3日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2021年F1プレシーズンテスト セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1プレシーズンテスト セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)


レース

11/22(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/23(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/24(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号