最新記事
- F1の全10チームが、多様性と包括を改善するた...
- ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を...
- ローソン16位「問題を抱え、戦略もうまくいか...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラッ...
- 「伝統を受け継ぎつつ常に前に」。2025年日本...
- 市川團十郎がF1日本GP公式アンバサダーに就任...
- チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンフ...
- レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存...
- 「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッ...
- HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝...
【津川哲夫F1新車私的解説】変更少なく苦しいウイリアムズ。ハースと同じく開発の焦点は2022年か
2021年3月11日
カラーリングを大きく変更して登場したウイリアムズの新車FW43B。昨年のFW43の今シーズンレギュレーション対処型であり、発表写真は開くまでもプレス用で実車ではないはずだが、おそらく実車もそれほど大きな変更なく現れるはずだ。
発表された写真のとおりなら、昨年型のパフォーマンスを大幅に刷新すると言うわけにはゆかないだろう。ボディワーク、特にエンジンカバー周りは本来なら今シーズンのトレンドとなるロー・アンド・コンパクトでもっとタイトに絞り込んでリヤウイングへの空気流量・流速の増加と、フロア上面露出面積の拡大が計られなければならないのだが、発表写真からはその努力は強くは感じられない。
FW43Bのフロントサスペンションは規則通り、独特なスタイルをそのまま維持している。フロントロワアームの取り付け位置が高く、ロワアームから路面までの空間は大きい。この設定は今シーズンのエアロレギュレーションに対し、一見有利なサスペンションアームの設定に見えるが、アップライト剛性やホイール剛性にとっては決して良くはないはずだ。
また強いレーキ角(フロアの前傾姿勢)も、ハードサスペンションも昨年同様のようで、こうなると新規則でのフロアとディフュザー規制によるダウンフォースの喪失を補うにはかなりのドラッグは覚悟しなければならないはずだ。
ウイリアムズもハースF1同様、今年はシーズンを通して無事に走らせることを優先して過度なアップデートはせず、開発の主力は来期2022年の完全新規則マシン開発に向けているのかもしれない。
昨年後半のFW43は速いマシンと言えない状況だったが、とりあえず安定した走りは見せ始めていた(トップからは数秒落ちではあったが)。
ウイリアムズに関しては、果たして開幕戦までにさらなる改良型が登場するのだろうかが不明ではあるが、現状ではレギュレーションの変更によりダウンフォースが喪失される今シーズン、ウイリアムズがこのままで乗り切るのはかなり厳しそうだ。
唯一、ジョージ・ラッセルがこのFW43Bをどこまで乗りこなすかを見るのは面白そうだが。
《プロフィール》
津川哲夫(つがわてつお)
1949年生まれ。F1メカニックを志して1977年に単身渡英。トールマン、ハース、ベネトンなどのチームでメカニックを勤め、1990年シーズンでメカニックを引退。その後、F1中継でピットレポートやセッション解説、そして雑誌やwebメディアでメカニック経験を活かしたメカニカルな視点でF1の魅力を伝え続けている。
(Tetsuo Tsugawa)
関連ニュース
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |