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安全性向上目指すFIA、グロージャンの大クラッシュなど2020年F1の重大事故を分析
2021年2月7日
FIAは、2020年F1バーレーンGPで起きたロマン・グロージャンのクラッシュなど重大な事故から学習し、安全性を高めるため、あらゆるデータを調査している。事故原因を理解し、マシンとサーキットの安全性をいかに改善するかを把握して、ドライバーの健康状態への影響を最小限にすることをFIAは目指している。
バーレーン・インターナショナル・サーキットでの決勝序盤にハースのグロージャンがクラッシュ、マシンが激しく炎上した。この恐ろしい事故のデータの回収と分析が今も行われている。FIAは季刊誌『Auto』のなかで、2020年のF1で起きたその他4件の大事故からのデータを一部明らかにした。イギリスGPでのダニール・クビアトのクラッシュ、モンツァでのシャルル・ルクレールの事故、ムジェロでのトスカーナGPでのスタート時の多重クラッシュ、そしてそのレース後半で起きたランス・ストロールの事故だ。
クビアトは288km/hを超えるスピードでマシンのコントロールを失い(ホイールのトラブルが、右リヤタイヤに即座に影響した)、コンクリートのバリヤに衝突した際に25Gの衝撃を受けた。そこは通常は事故が起こらないコースの一角と見なされていたため、タイヤによる保護がなかったのだ。1週間後の70周年記念GPでは、タイヤが同じウォール前に設置されたが、幸いなことにその安全性能を試すことになったドライバーはいなかった。
ルクレールはモンツァのパラボリカでコースオフを喫した。ピットストレートに入った彼は、衝突するまでにスピードを210km/hから155km/hまで落としていたものの、バリアへの衝突角度はクビアトよりも悪く、そのために瞬間的に32Gの衝撃を身体に受けた。対照的に、ストロールが突然のパンクのためにクラッシュした際に受けた衝撃は19Gと計測された。タイヤのパンク時にストロールは270km/hで走行していたのだが、衝突角度が48度だったことが理由だ。
この10年間、FIAはF1だけでなく、サーキットレースからラリーまですべてのカテゴリーで起きた事故の分析を行い、膨大なデータベースを構築してきた。ドライバーのリスクを軽減するための対策を見出すためだ。そうしてF1において変更されたことのひとつが、バリアである。『Auto』によると、コースの各カ所におけるマシンの走行スピードと考えられる衝突角度によって、伝統的なタイヤバリア、アメリカで考案されたSAFERバリア、そしてさらに現代的なTECPROバリアから、使用されるバリアの型が選ばれるという。
すべてのデータが過去10年にわたって改良されてきたコンピュータプログラムに組み込まれており、そのなかのソフトウェアが、どの型のバリヤをどの角度で各コーナーに設置すべきか決定する。
データ収集における大きな一歩は、すべてのマシンにブラックボックスが導入されたことだ。これによりFIAは事故分析に関連するすべてのデータに完全にアクセスすることができる。技術者には、マシンがバリヤに衝突する際の速度と角度、また最終的にウォールに衝突した際の衝撃の重大度といった情報が与えられる。
バーレーンでのグロージャンの事故についての調査は現在も継続中だ。関係者からの情報によると、ターン3出口のストレートに設置された金属製ガードレールが彼の命を救ったようだ。もし彼が硬いコンクリートブロックに衝突していたら、内臓器官は深刻なダメージを受けていたという。衝突時のハースのスピードは非常に高かったが、金属製のアームコバリアには柔軟性があり、部分的に崩壊することで大きなエネルギーを消散させる。それによってグロージャンの脳や他の生命維持に必要な器官に影響が及ばなかった。
2014年日本GPで、ジュール・ビアンキが、125km/hで走行時にエイドリアン・スーティルのザウバーを回収していたトラクターに衝突するという事故が起きた。ビアンキは硬い障害物に衝突し、瞬時に減速したことで、瞬間的に254Gの力が生み出されてしまった。
(Grandprix.com/autosport web)
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4/18(金) | フリー走行1回目 | 22:30〜23:30 |
フリー走行2回目 | 26:00〜27:00 | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 22:30〜23:30 |
予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

