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レッドブルF1首脳「アルボンはこれで終わりではない」さらなる教育を計画、他チームへの貸し出しにも前向き

2020年12月28日

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2021年シーズンがCOVID-19の影響を受け、他F1チームのレギュラードライバーが欠場せざるを得ない事態に陥った場合、アレクサンダー・アルボンを貸し出す用意があると語った。アルボンはレッドブル・ホンダの2021年シートを失い、テスト&リザーブドライバーとしてチームに残る。


 2020年にはレーシングポイントのセルジオ・ペレスとランス・ストロール、メルセデスのルイス・ハミルトンがレースを欠場した。レーシングポイントは代役に、2019年末でF1シートを失ったニコ・ヒュルケンベルグを起用、メルセデスは育成プログラム出身のジョージ・ラッセルを呼び寄せた。


 新型コロナウイルス感染症のパンデミックは収まる気配を見せておらず、2021年シーズンにもレギュラードライバーのなかから感染者が出る可能性はあり、各チームはその場合の代役を考えておく必要がある。レッドブルとアルファタウリの場合、アルボンがその役割を務めることになるだろうが、マルコによると、他チームから依頼があればアルボンを貸し出すつもりだという。それによってアルボンは、グランプリで走る機会を得ることになる。


『Motorsport-Total.com』のインタビューにおいてマルコは、「他のチームが急遽ドライバーが必要な状況になった場合、彼(アルボン)を貸し出す用意がある。そうすれば彼はレースで周回を重ねることができる」と語った。


 マルコによると、レッドブルはアルボンをテストで積極的に活用し、シミュレーター作業もたっぷり行わせる予定だという。彼らはアルボンに見切りをつけたわけではないとして、マルコは「これが終わりではない。彼のパフォーマンスを安定させることができるかどうか見ていこう」と述べている。

2020年F1第12戦ポルトガルGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第12戦ポルトガルGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 アルボンは2020年にチームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差を縮めることができず、レギュラーシートを失った。マルコは、アルボンには才能があるが、一貫性が足りないことが問題だったと語っている。風の状態が変わった時やタイヤを使い込んだ後などに、過度のタイムを失う傾向にあるという。


「精神的なものもあったのだろう。満足いく結果が出ず、いろいろな報道があったことで、彼は動揺した。フェルスタッペンとのギャップは、シーズンのなかで減るのではなく拡大していった。ほんのわずかではあるが、拡大したのだ」とマルコは分析している。


「だが、常にトップレベルで走るチームメイトがいる場合、どのようなマシンに乗っていようと、そういう状況になるものだ」



(autosport web)


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