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ペレス「電気系トラブルでリタイア。選手権は少し厳しいが、挽回の機会はある」:レーシングポイント F1第15戦決勝

2020年12月1日

 2020年F1第15戦バーレーンGPの決勝レースが行われ、レーシングポイントのセルジオ・ペレスはレース終盤の53周目にパワーユニット(PU)のトラブルに見舞われ18位、ランス・ストロールはリスタート直後にダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触してマシンがひっくり返ってしまいリタイアとなった。


■BWTレーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=18位
 今日の結果を受け入れるのは、僕にとってもチームにとっても難しい。だが、物事を大局的に見て、スタート直後に起きたロマン(・グロージャン)のクラッシュのことを考えれば、それも些細な出来事でしかない。結局のところ、僕にとってはポディウムに上がった回数、あるいはトロフィーの数がひとつ増えるか、減るかの話でしかないが、それよりずっと重要なのは、ロマンが大きなケガもなく生還したことだ。彼の一日も早い回復を祈っている。


 ああいう場面を見た後で、またクルマに乗り込むのは、確かに容易なことではない。だが、それでも集中を保ち、レースに向けて準備をするのがドライバーの仕事だ。


 僕らは文句なしのレースをして、ポディウムを確実に手に入れていたと思う。僕のF1でのベストレースのひとつになるだろうね。それなのに残りわずか3周まで来て、MGU-Kの電気系のトラブルでリタイアせざるをえなくなり、ひどく打ちのめされた気分だった。レッドブルの1台、メルセデスの1台よりも前でフィニッシュしようとしていたのだから、チーム全体が誇りに思っていいと思うし、週末全体を通じて本当にいい仕事をした。


 今日はとても重要な選手権ポイントを獲得できずに終わった。ドライバーズ選手権でも、コンストラクターズ選手権でも、これで状況は少し厳しくなった。だが、ポジティブに考えるなら、シーズン終了まであと2戦あって、挽回の機会は残されている。

セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第15戦バーレーンGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)


ランス・ストロール 決勝=リタイア
 あの見るからに恐ろしいクラッシュから、ロマン(・グロージャン)が無事に脱出できて、本当に良かった。ピットレーンにいたドライバー全員が、再びクルマに乗り込む前に、いったん立ち止まって気持ちをリセットする必要があったと思う。ともあれ、彼が早く回復してくれるといいね。


 僕自身に関しては、このレースでもフラストレーションを強く感じた。モンツァ以降、2点しか獲れていないし、僕にはコントロールできないアクシデントが続いているからだ。今季のある時点で、僕はドライバーズ選手権の4番手につけていた。そうして序盤が好調だっただけに、現在の状況には一層強いフラストレーションを感じる。


 今日の出来事について、言うべきことはあまりない。僕はターン8を抜けようとしていた。そして、コーナリング中にどこからともなく現れ、僕に絡んできたダニール(・クビアト)にヒットされた。実際には、見た目ほどひどいクラッシュではなかった。僕は全然大丈夫だし、ダニールはペナルティを受けている。


 今日のレース、あるいは過去の出来事について、もっといい結果を出せたはずだと考えてみても仕方がない。もうどうすることもできないのだから、あれこれと思い悩まないようにしている。この不運の連鎖を断ち切る必要がある。そして来週のレースでいいパフォーマンスを発揮して、気分よくシーズンを終えることに集中するつもりだ。

ランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第15戦バーレーンGP ひっくり返ったランス・ストロール(レーシングポイント)のマシン。ヘイローが傷だらけになっている



(Translation:Kenji Mizugaki)


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